カテゴリ:本( 75 )
戦争を学ぶ
70数年前の戦争のことをちゃんと知りたくなって読み始めた「一気に読める『戦争』の昭和史」という本を、ようやく読了した。一気にと書いてあるけど、通勤の電車の中や昼休みのちょっと余った時間などにちょこちょこ読んでいたので、一気にというわけにはいかなかった。

f0072757_19533477.jpg

この本のまえがきにはこの本を書くにあたり分かりやすさを目指したと書いてあったとおり、私のような戦争を知らない者にでもとても分かりやすく書かれていた。私は終戦の日付けは知っていても、いつから何年間戦っていたのかも知らなかった。

初めて知ることがたくさんあったけど、読みながらひとつひとつ理解していけたような気がしている。特にその時代の日本の世界各国との関係が分かりやすく書かれていて、開戦から終戦への流れと日本の動きがよく分かった。

分かったと言えども、いざ自分の言葉で人に説明しようとしても上手く出来ない。表面上では分かったつもりでも、ちゃんと理解は出来ていないんだと思う。私は一度読んだ本はすぐに手放してしまうことが多いんだけど、この本は保存版にしてまた読み返してみたいと思った。

戦争のことを学び始める前は、あの恐ろしいイメージしかないヒトラー率いるドイツと、日本が同盟を組んでいたことさえ私は知らなかった。きっと学校で勉強したんだろうけど、当時は興味が持てなかった。

さすが日本と思ったのは、日本の航空機や軍艦は素晴らしかったということ。ものづくりの得意な日本だから意外と善戦してしまい、それが戦争をやめられない原因のひとつにもなっていたのかな。日本の軍隊が強かったこともあるかもしれない。

気になったのは当時の日本の外交の下手さ。アメリカや中国とのやりとりでさえ、言葉が上手く通訳されずに誤解したり誤解されたりしていたんじゃないのかなと思った。今も、外交は上手にやれているのかな?

それと他国への侵攻や戦争の目標や最終目的がちゃんと描けていなかったこと、多くの犠牲を出しても戦争を上手く終わらせられるような指導者がいなかったことなどが合わさって、空襲や原爆という最悪の結果を招いたんじゃないかと感じた。

私が観た戦争関連の映画に出てきた山本五十六や阿南惟幾も、役所広司が演じていたからヒーローに見えたけど、見方を変えると感じ方が変わった。

なぜこう出来なかったのか…⁉︎と思うことがたくさんあって、70年以上前のこの国や日本人のことを考えると悔しい気持ちになった。この時代の人たちの苦悩の上に、今の私たちの平和な生活があるんだなぁと思った。

この本を読みながら色々なことを感じた。酷い話だけど本当にあったことだから、知りたいと思って勉強して良かったと思う。

[PR]
by anewyearsday | 2018-10-24 19:38 | | Comments(0)
勉強欲
ここ1〜2年くらいかな、なんか物欲が少なくなってきたなぁと思う。まだ「欲しい!」と思っているものはあるし物欲が無くなったとまでは言えないけど、買い物の回数や量はだいぶ減ったなぁと感じる。

それと反比例して、知的好奇心というか勉強欲が強くなったような。歴史とかがそうだけど、知らなかったことをもっと知りたい、学びたいという気持ちが強くなった。全く興味が無かった昔より、今の私なら理解できそう…と思うのだ。

最近だと、今まで全然知識が無かった戦争のことについて興味を持った。知りたいという気持ちになったので、映画を観たり本を読んだりして自分なりに勉強している。

f0072757_01171414.jpg

最近買った本。私は一度知りたい!という欲が強くなると、本を読むことでその欲を満たそうとする傾向がある。だから興味を持つとそれ関連の本がどんどん増えちゃう。

左の本は今読んでいるんだけど、私にはちょっと難しい。東條英機が載ってたのでとりあえず手に取ったんだけど、そこまで有名じゃない人の話も出てくるので少しマニアックかな。でも知らなかった昔の出来事を知ることができる。

この本はちょっと前に、地元のそれほど大きくない本屋で買ったもの。会社帰りに地元の駅に着いた途端に雨がものすごく強くなっちゃって、傘はあったけどこの中を家まで歩く気がしないなぁと思って雨が弱くなるまで…と本屋で時間つぶしをしている時に買ったのだ。

それほど種類が多くない店で、何か戦争ものの本を読みたい…と思っていた時に見つけたもの。だから自分の希望に合うものでは無くてちょっと難しかった。

でももっと大きい本屋で自分が求めるようなものを選びたい!と思い、先日大きい本屋へ行って買ってきたのが真ん中と右の本。

私は戦争の始まりから終わりまでを知りたいので、全体像を掴めそうな2冊。まだ左のが読み終わってないので読んでないけど、これは楽しみだ。

[PR]
by anewyearsday | 2018-09-26 23:05 | | Comments(0)
平等は求めてない
先日本屋へ行った時、気になるタイトルの本があったので買って読んでみた。

f0072757_16150347.jpg

酒井順子の「男尊女子」。酒井順子といえば今から15年ほど前の「負け犬の遠吠え」が有名だけど、その後も興味深いテーマで本を書いていて、私も何冊かは読んでいる。

この著者は私より10歳近く年上なのだけど、何故か日頃私が気になっていたことや、これはこうだよなぁと思っていたことを本に書いていることが多くて、思考が似ているのかな?と思うことがある。

私よりも先に生きている分、あるテーマについて私よりも早く気付いていて、ある程度まとまったから本として書いて出版して、私がそのテーマについて気になってある程度考えがまとまってきたところでちょうどその本を見つける、というタイミングみたいで面白い。

日本には男尊女卑という言葉がある。男を重んじ、女を見下すような態度や思想のこと。女性の身分がどんどん上がり、男女平等の世の中を目指す現代。このところはセクハラとか男尊女卑な考えというものが、かなり批判されるようになった。だがしかし…。

男尊女子というのは、完全なる男女平等は求めていなくて、男に従って生きることを特に嫌がらず男のために何かをするのを好き好んでいるような女性、もしくは楽に生きていくために敢えてそっちの道を選んでいる女性のことである。

男尊女子というのはこの本で最近出会った言葉だけど、自分がそういうタイプであることはかなり前から自覚していた。

日本で女性に選挙権や被選挙権が与えられたのは、第二次世界大戦後だったそうだ。男女雇用均等法が施行されたのは1986年、セクハラという言葉が流行したのはその3年後だという。

女性の身分や立場は時をかけて大きく変わった。「女性は家にいるもの」という考えから離れ、自由になった。結婚せず仕事に生きるキャリアウーマンが出現したり、結婚しても専業主婦にならず仕事をする女性がほとんど当たり前になった。夫の収入だけでは生活出来ないからという理由もあるだろうけど。

私は今まで男女平等を訴えている女性議員などを見ると、平等なんてそんなのいいよ〜、と思ってきた。身体の構造も脳みそも違う男性と女性をまったくの平等にされたら、困ることがたくさんあるではないか。

女は、まぁ女だから…とある程度大目に(軽めに)見てもらっている方がいいと思っている私は、男尊女子なんだと思う。そうじゃないと、生理だからと言って多少楽な仕事を回してもらったりできないし、キツい力仕事でも当たり前にやらされてしまうじゃないか。

仕事で男性と全く同じことをやらせてもらうよりも、化粧品を使わない男性と同様に急に泊まりの仕事に連れて行かれたりするようなことは、女性は準備が無いと大変だからと言って免除してもらえる方がよっぽどいい。

ただ最近は電車の運転士や車掌などに女性が増え、男性がやるイメージだった仕事を女性がやっていることはすごくいいと思っている。そういう部分での男女平等は進めるべきだと思う。

同じ仕事をしているのに男性より女性の賃金が安いとか、明らかに女性だからという理由だけで退けられてしまうという類の男尊女卑は嫌だけど、全部を男女平等にすることは不可能だと思うし、そこまで求めない。

男女平等というのは、男でも女でも何かを選択出来る自由が与えられる、ということでいいと思う。

また現在は女性のリーダーというのも増えていると思うんだけど、私はまだ、リーダーは男性の方がいいのではと思っているタイプ。

その考えが如実に現れたのは中学生の頃のこと。私は吹奏楽部に所属していた。秋の文化祭を終えると3年生は引退し、2年生から新しい部長と副部長を決めることになっていた。

推薦や投票の結果だったと思うのだが、私が部長に選ばれる流れになってしまった。でも私は部長は男子がやった方がいいと思っていたので、確か次点だった男子部員に部長になってもらい、私は複数名いる副部長に収まった。

吹奏楽部は男子より女子が多くて、1つ上の学年では女子が部長を務めていた。それは男子だけでなくその学年の部員数がそもそも少なくて、その中で一番しっかりしているからとその人が選ばれたんだと思う。

私の学年も男子の比率は少なかったけど、学年としては部員数もまあまあいた。前の学年で部長が女子だったとはいえ、こういう場合は男子がみんなをまとめた方が絶対に上手くいくと思ったのだ。

女子しかいない部活なら女子の部長は当たり前。でも男女混合の部活なら女子がまとめるよりは、男子がものを言った方がみんなが従いやすいはずだ。中学生ながらに、私はそんなことを考えていた。

また、我が家ではほとんどの家事は私がやっている。夫が参加するのは食後の洗い物くらい。帰りが遅かったり働く時間が不規則な仕事をしている夫と家事を分担するのはかなり難しいから、自分がやればいいと思っている。

夫が家にいて時間に余裕がある時は、少し手伝って欲しいなぁと思うこともある。でも寝不足が続いていたりして疲れているような状況で、分担だからと言って自分が動かずに夫に洗濯とかゴミ出しとかやってもらう方が私は辛くなってしまうと思うのだ。

私の実家でも、父が家事をしているところは見たことが無い。父は決して威張っているような男ではなく、どちらかと言えば穏やかで優しい人だ。私は父に怒られた記憶もない。

母は結婚後は外に働きに行くことが無く、ほぼ専業主婦だ。父が自営業を始めてからはその会社の経理などをやってはいるけど。だからまぁ家事をしっかりとやる時間はあるし、母は少し雑な部分はあるけど家事はかなり何でもきちんとやってくれていた。

そんな家庭で育ったせいか私も特に疑問に思うこともなく、家事は自分の仕事〜と思ってやっている。私は仕事をバリバリするよりも家にいることの方が好きなので、家のことをやれる方がよほど幸せなのだ。

お互いに忙しい2人が結婚するとなった時、私はもうこんなに連日遅くまで働くのは終わりにしよう。夫には家事をする時間が無いし、私が仕事の時間を減らして家のことをやれるようにしようと思った。家の中がきちんとしていない家庭で生活するのが一番嫌だから、そういう風にしたいと思った。

私は仕事で大成したいという考えも、こうなりたいという大きな夢も無く、好きなことをして楽に生きていたいという超面倒臭がり屋で無責任な人間。出世したいとかこの課を自分が引っ張って行ってまとめたい!とか思わないから、なるべく出過ぎないようにしている。

正直、男性の上司や先輩に対して「何やってんだよ」「もっとこうすればいいのに」と思うことは山ほどある。でも自分がしゃしゃり出ても、何かを変えたり動かしたりするには相当の時間やエネルギーが必要だろうし、周りの人に煙たがられたり嫌われたりもするだろう。

だったらそんな大変なことはせず、男にやらせておけばいいのだ〜と思う。先述の部長の話もそうだけど、男子がやった方がいいからと格好良く言ったけど、結局は自分がやりたくないからというだけだったのだ。

「女だてらに」という言葉があまり好きではない私。女は収まるところに収まっておけばいいじゃないかと考えている私は、やはり男尊女子なんだろうなぁと思う。

[PR]
by anewyearsday | 2018-09-08 18:12 | | Comments(0)
想像を絶した
映画ばかりじゃなく本も読んでおりました。今年の本屋大賞で第3位に入り、それ以外にもミステリー小説系の賞をもろもろ受賞している、今村昌弘氏のデビュー作「屍人荘の殺人」。

f0072757_12400981.jpg

読みたいなぁとは思っていたんだけど、ハードカバー1700円ということでちょっと手が出なくて。文庫化したら買おうかなぁと思っていたところ、ブックオフで1000円以下で出ていたのでこれなら買ってもいいかなと。

ミステリー小説は綾辻行人とか島田荘司などなど、昔は色々と読んでいた。建物の見取り図や部屋割りなんかが描かれているような本格と呼ばれるミステリーが好きで、特に綾辻行人の「館シリーズ」と呼ばれる作品が今でもお気に入り。

ミステリーは密室やクローズドサークルがよく舞台になる。クローズドサークルというのは、何らかの理由で周囲からの出入りが不可能になった場所のこと。普通の建物なのに、天候などの理由でそこから立ち去ることも外部から入ることも出来なくなり、その中にいる人たちが次々と殺されていくというパターンのものが多い。

この作品もクローズドサークルものでだった。大学のサークルの夏合宿でペンションに集まった男女が、とある理由でそこから出ることができなくなり、その中にいた人が1人1人殺されていく。

そのクローズドサークルを作り出したものが斬新。怪しい機関が作り出し、音楽フェスの会場でばら撒かれたウイルス。それは人間がゾンビ化してしまうという信じられないものだった。

ゾンビ化した音楽フェスの観客がどんどん増殖し、生きた人間を求めて移動し、近くにあったペンションまで押し寄せてきたために外に出ることが出来なくなった。その周辺はゾンビだらけになり、警察もまだ事態の把握で精一杯で、その地域に近寄れずにいる。こうしてクローズドサークルの完成。

しかしこの小説にゾンビが出てきて以来、ファンタジーが嫌いな私はこの作品を楽める気持ちが半減してしまった。ゾンビものの映画やドラマはここ数年人気があるけど、やはり現実味は感じられないしイマドキだな〜と思った。

ミステリー小説そのものがとても現実的なものかと聞かれたらそれは微妙だけど、それでも一応現代の人間に出来ることしか起こらない。まさかゾンビものの小説を読むことになるとは思わなかった。

とはいえ、ゾンビによって完成されたクローズドサークルの中で殺人は起こる。殺人の手段としてゾンビを凶器に利用する部分はあるけど、それ以外は普通のミステリーなのだ。

いや〜意外だった。それ以外にも意外だったのは、小説の最初の方で主人公の相棒として出てくる人物が、途中でゾンビに襲われて脱落しちゃったこと。ミステリ愛好会なので、探偵役となって事件を推理していく役割になるのかな?と思っていたら、早い段階でいなくなってしまった。

とはいえゾンビ化してしまったり死んだとは確認されていなかったから、最後の方に実は無事生きてました〜って登場して事件を解決するのかなと思っていた。けど最後の方、その人のゾンビ化した姿が登場する。本当にただ単にゾンビになってしまっているとは思わなかった。

意外な犯人とか殺人の方法は本格ミステリーらしくて、よく出来ていたんだと思う。でもゾンビが…。ちょっと斬新すぎたなぁ〜!

[PR]
by anewyearsday | 2018-07-20 23:33 | | Comments(0)
人生を楽しくしたもの
司馬遼太郎の「最後の将軍 ー徳川慶喜ー」を読み始めた。だいぶ前にブックオフで買ってあったんだけど、他に読みたいものが色々とあったため最近まで忘れていた。

f0072757_22361326.jpg

たぶんだけど、何年も前に一度読んだことがあると思うんだよね…。でもその頃は今みたいに歴史好きというほどでは無かったから、全然覚えていない。もしかしたら思い違いで、読んでないかもしれないが。

今年の大河ドラマは「西郷どん」だし、このタイミングでこの小説を読むのはピッタリだった。ドラマではそこまで詳しく描かれない、のちに徳川慶喜となる一橋慶喜(ドラマではヒー様と呼ばれている)が将軍になっていく過程が分かって面白い。

これを読み始めてから、レキシと松たか子が歌う「最後の将軍」が頭の中をぐるぐる回っている。いい曲なのよね。

大河ドラマと言えば今日、再来年の大河ドラマの主人公が明智光秀で、演じるのが長谷川博己だと発表された。NHKの発表を前に、昨日、ネットでは明智光秀になるんじゃないかという話が飛び交った。その時はまだ噂の程度かな?と思っていたけど、公式発表が意外と早かった。

「#明智光秀」でTwitter検索すると、たくさんのつぶやきが。私も会社で歴史好きの後輩とその話をしていた。長曾我部元親推しの後輩にしてみたら、今回も願い叶わずだったことになるけど。

明智光秀と言えば本能寺の変で、主君である織田信長に謀反を起こしたという歴史的出来事がかなり有名な人物。でも出自など意外とよく分からない点が多いのだとか。謎が多いだけに、どんなストーリーになるのか楽しみ。2年後だけど。

私が歴史好きになってまだ数年だけど、人生が一段と楽しくなったと思っている。大河ドラマに注目したり歴史ものの本や雑誌を買ったり、会社の後輩と飽きもせず歴史の話をしたり。こんな風な自分になるとは、到底思ってなかったなぁ。

それまでがつまらなかったわけじゃないけど、歴史と旅行が好きになってからは本当に楽しくなった。旅行は体験することだから楽しくなるのは当然な気がするけど、歴史は知識だけなのに楽しくなるなんて不思議。

これから先の人生も、歴史好きでいればずっと楽しいんじゃないかな〜。

[PR]
by anewyearsday | 2018-04-19 22:32 | | Comments(0)
共感できない人達の話
「男ともだち」という小説を読んだ。前にテレビでとある有名な書店員さんが面白いと言っていたのを観て、古本で見つけたので読んでみた。

古本じゃなくて本屋で買えばいいんだけど、背表紙に書かれたあらすじを読んだ感じ、あまり私の好きそうな内容じゃないかも…と思った。だから安く買える手段を選んでしまったんだよね。

f0072757_01060054.jpg

同棲している恋人がいるのに既婚者の医者と付き合ったりしていて、それを平気でやっているイラストレーターの女が主人公。うーん、やっぱり私が嫌いなタイプの女の話だった。

その女の大学時代の先輩で、友達のような男がいる。2人で過ごしたり一緒に寝たりはできるのに、恋人のような関係は一切ない。その男も何人もの女と付き合っている。男も私の嫌いなタイプ。

そして主人公の女がその男のことを「男ともだち」と言う、2人の解せない関係。うーん、共感できることがなかなか無い。唯一の共感は、物語の中に出てきた土地が、来月私が行こうとしている京都と広島だったということかな。

そう思いつつ最後まで読んだのは、面白いと勧める人がいるからには面白くなるのだろうという思いがあったから。嫌いなタイプの人間の話でも、後半には感動するようなことが起こるのかも…と思ったから。でもやっぱり私好みの作品じゃなかった。

共感できない女〜と思うのは男関係のことだけじゃない。この主人公は芸術的な仕事をしていて、それが自分の中から感情やら衝動を吐き出して絵にしているような、これをしなければ自分が保てないといったような、本能的にやっている感じ。

私も絵を書いたりものを作ったりするような芸術的なことが好きなわりに、ハングリーさが無い。私には無いものをこの主人公は持っていて、そこに私は多分嫉妬のようなものを覚えたんだと思う。

共感できなかったものの、この小説を読んだ以上は男友達というものについて考えようと思った。

私も30歳を過ぎた頃から、何でも話せてずっと関係が変わらずいなくならないような男友達がいたらいいなと思っていた。私には男の友達が必要だと思っていた。

夫と仲良くなった時すぐにこの人とは合うなぁと思ったから、ずっと友達でいたいと思った。付き合って別れて失うくらいなら、付き合わない方がいいと思っていた。

でも夫が一度では諦めずにいてくれたので、私も付き合う気になった。そしてずっと側にいて何でも話していられるように、失わないように結婚してしまったわけだ。

だから私も、男友達というものはいて欲しい方なんだと思う。よく男と女の友情は成り立つのかという議論があるけど、私の経験上、友達ではいられないと思っているのは男の方だと思う。

でも本当にずっと男の人と友達を続けていられるのかな?という疑問はある。小説では主人公は恋人や愛人とは別れて新たな恋人ができるが、友達関係は変わらないまま終わる。

何をもって友達とするのかにもよるけど、この小説での「男ともだち」っていうのは普通の友達というのとは違う気がする。なんかちょっと甘い雰囲気をもっていて危うい。

こういう関係は永遠に変わらずに続くものなのだろうか。私は、いつかは変わるんじゃないかと思ってしまう。関係が途切れるか、くっついてしまうかどっちか。

途切れるくらいならくっついちゃえばいいと思う。ということは、私も男友達にいて欲しいと思ったことはあるけど、それは結果的には無理だったかもしれない。

夫とはずっと友達のようでいたいと思う。でもやっぱり純粋な友達ではなく、夫婦である。夫婦だから一緒にいられるのだろうと思うし、ただの友達だったら10年も変わらずいられただろうか。


……う〜ん、今日の記事はあまり上手いこと書けなかったような。難しいテーマだしね。

[PR]
by anewyearsday | 2018-04-18 22:36 | | Comments(0)
期待は禁物
「出版禁止」という小説を読んだ。私は知らなかったのだがテレビで話題になっていたようで、本屋でも少し目立つように置いてあったので、読んでみることにした。

f0072757_16444251.jpg

まず最初にこの作品がノンフィクションであるという説明があった。この本を読む前にノンフィクションものを2作品続けて読んでいたので、もうノンフィクションはいいからそろそろ普通の小説を読もうと思って選んだものだったので、えっ?これってノンフィクションだったの⁉︎と思ってしまった。

ある執筆者が、7年前にあった有名な心中事件で生き残った女性に取材して雑誌に連載しようとしていたルポルタージュがあった。しかしほぼ最後まで書かれていたのに、掲載禁止となっていた。そのルポをこの小説の作者が手に入れ、これをなんとか出版にこぎつけたという序文から始まった。

読んでいるうちに、登場する人で仮名の人はちゃんと仮名と書いてあるが、仮名じゃない人の名前も有名人という設定なのに聞いたことないし、事件についても知らないし、これはたぶんノンフィクションではないんじゃないかなと思えてきた。そう思いつつも、半信半疑のまま読み進めていった。

結局そのルポの執筆者も心中事件で生き残った取材対象者の女性を愛してしまい、最後には心中してこの世を去るという結末を迎えていた。

女性だけまた生き残ったのか、女性には最初の心中事件も今回の心中事件も、相手を死なせるように仕向けるつもりがあったのかなど、疑問が残る。

でも結局、女性も実はこの執筆者から殺されていた。新たな心中事件までは生きているように感じられるように文章は書かれているが、よく読むと途中で殺していて、そこからは女性が生きていないことがわかるようになっていた。

私はこの小説の作者の作品を読むのが初めてだったのだが、この人の作品には叙述トリックが盛り込まれているようなのだ。

登場人物の名前を全部ひらがなで書いて順番を入れ替えると違う言葉になり何かを暗示するというアナグラムとか、一部の文章の段落の最初の言葉を取って繋げるとある文章が浮かび上がったりなど、そういう仕掛けがある内容となっている。

そうとは知らず読んでいたので、後の方で書かれている種明かし的な部分を読んで「あぁ、そうだったんだ、なるほど。……で?」と思ってしまった。この事件の取材記事と叙述トリックが、どう関係があるのかと思った。

なんか不自然な名前だなぁとか、違和感のある文章だなぁとは思いながら読んではいたけど、そういうものを求めて読んでいなかったから楽しめなかった。

それと、最後までこれってノンフィクションなの?というモヤモヤとしたものがずっとあったので、文章に入り込めない部分もあったと思う。で、結局はノンフィクションの体で書かれたフィクションだったんだけど、その設定いる?と思った。読者にノンフィクションと思わせておく必要ってあったのかな?と。

たぶん、この作者の前の作品を読んでいて分かっていたり、叙述トリックのファンだったりする人には面白かったのかもしれない。私はどうやら読む作品を間違えたようだ。

最近、色々な小説を読んだり映画を観たりしてきたけど、満足できた!とか面白かった!と言えるものが少なかった。なんだろう。期待しすぎて失敗するのかな?きっと満足できるだろうと思ってから作品に入ってしまい、その期待を下回ってしまうのかな。

満足できなかった時、私は何を求めていたんだろうなぁと思ったりする。でも小説や映画ってやっぱり面白いものに出会いたいから読んだり観たりするわけで、期待しちゃいけないなんてことはないよね。

[PR]
by anewyearsday | 2018-03-18 17:03 | | Comments(0)
カバーの中身は
昨日の記事では、愛用のブックカバーを紹介した。ここ最近立て続けに文庫本を読んでいたので、今日はそれをご紹介。

f0072757_23324266.jpg

「イノセントデイズ」。テレビで書店員さんが面白いと言っていたのを見て、気になって読んでみた。

本の帯に書いてあるほど衝撃は受けず、なんか淡々と読み終わってしまった。期待値が上がってから読んでしまったから、ハードルが上がっていたのかな?それほど面白かったという感想もなかった。

死刑確定している女性が、なぜそうなってしまったのかという人生を遡る物語。最後に真実が分かり、事件については冤罪だということが分かる。小説としては、冤罪が証明されて死刑を免れるという物語になりそうなところだけど、そうならないところが意外性があった。

WOWOWでドラマ化されるようで、もしかしたら映像で観た方が面白いかもしれない。でもWOWOW入っていないので観ないけど。

f0072757_23335347.jpg

「殺人犯はそこにいる」。本屋でこれと違う変わった装丁のカバーがかかっていて、目に留まったので読んでみたもの。今まで読んだことのないノンフィクションもの。

私は事件そのものは記憶にないけど、死刑判決を受けていた人が冤罪が証明されて17年半ぶりに釈放されたという足利事件については、数年前にニュースで見て知っていた。

足利事件以外にも近い時期に近い場所で起きた未解決の事件があって、それらを同一犯と見る推理があるんだけど、まだ未解決なんだそうだ。今も真犯人がのうのうと生きていることと、警察の事件捜査の問題点について警鐘を鳴らしている。

f0072757_23372254.jpg

上のノンフィクションを読んだら、そういえば気になってたノンフィクションものがあった…と思い出して手に取った「消された一家」。

これを読むなんて悪趣味と思われそうな、凄惨な事件の真相が書かれたもの。去年、この事件の犯人の息子がフジテレビの「ザ・ノンフィクション」に出て話題になった。それでこの事件のことを知りたくなって。

本当に信じられないくらい酷い事件で、知りたくない人は知らない方がいい。あまりに凄すぎて、ノンフィクションなのに逆に現実味がなくて小説みたいだった。でも本当にあったことだなんて、信じられないなぁと思った。

お気に入りのステキなブックカバーの中身は、実はこんなおどろおどろしい本ばかり読んでいる。私、おかしいのかな。でもこういう作品が出版されている以上、手に取る人も多くいるはず。やはり知りたいという欲はあるのだ。

読み終わってしまったので、今日本屋でまた新たに文庫本を1冊買ってきた。それは読んでみて感想があったら、書くことにしよう。

[PR]
by anewyearsday | 2018-03-09 23:25 | | Comments(0)
期待させる男
先日、読んでいた「騙し絵の牙」を読み終わった。俳優大泉洋を主人公に当て書きされた小説というのが話題で、本屋大賞にもノミネートされている。

f0072757_15270563.jpg

今や売上が厳しくなっている出版業界に身を置き、自らが編集長を勤める雑誌が廃刊の危機に晒されながら、持ち前の高いコミュニケーション能力を駆使して様々な荒波を乗りこなしながら奮闘していくという物語。

目上の人や周りの人たちとの接し方や引き込んでいく話の巧さなどは、大泉くんを知る者なら容易に想像できるように描かれている。頭の中ですんなりと映像化でき、文章にもクセが無いのでスラスラと読むことができる。

内容は出版業界がいかに厳しいかというのが伝わってくる内容で、小説を書いている筆者の思いというのも入っているのかなぁと想像した。

主人公の奮闘を長々読んでいる途中、ふと、これって大泉くんをモデルにする必要があったのかなぁ、もしくはモデルにしててもいいけどそれをわざわざ公表する必要があったのかなぁと思えてきた。

でも本の帯にも書いてあるように「最後は大泉洋に騙される」となるのかもと思って、最後まで読んでいた。

物語は、主人公は社内の闘争に負け、自分の雑誌を守ることが出来ず会社を去ることになる。

その後のエピローグで、主人公がどのような生い立ちをして、どのような理由で小説や編集者というものにこだわっていたかというのが明らかにされるんだけど、特に驚くような内容ではなかった。

なんていうか、普通に真面目な出版業界を題材にした小説だった。けどそこに主人公に大泉洋を当て書きした!と宣伝してしまったことで、私の場合は過度の期待がかかってしまった。大泉くんっていうのはそういう男だと思う。

表紙や各章ごとに大泉くん扮した主人公の写真のページが挟み込まれ、いやが上にも頭の中には大泉洋が存在する。彼にすることで主人公のキャラクターというものがすごくイメージしやすくなっていたけど、これが大泉洋である必要はあったのか?と。

小説はしっかりしたものだし、出版業界という自分の知らない世界を丁寧に描いているいい作品だったんだと思う。でももし大泉くんという名前が出てなかったら、ただのこういう内容の小説だったら私は読んでいなかったと思う。

本来なら読まない人が読んだ、そういうことでは成功だったのかもしれない。でも大泉ファンだからといって、この小説が面白かったとは言えない。私にとっては、期待させられた分だけ面白く感じられなかったということ。

でもこの小説で出版業界は今本当に大変なんだというのが伝わってきたので、私はやっぱり本を買って読むのはやめないようにしたいと思った。

[PR]
by anewyearsday | 2018-02-11 15:26 | | Comments(0)
スイッチが入る
どうも最近私の中の、本読みたい熱が上がってきているようだ。

f0072757_19450132.jpg

先日本屋大賞のノミネート作品が発表されて、その中から役者の大泉洋を主人公としてあてがきされた小説「騙し絵の牙」という小説を読み始めた。

そういえば去年本屋で見かけていたなぁ〜と思っていたんだけど、本屋大賞ノミネートってことで、大泉くん好きとして一応読んでみることにした。

読み始めたばかりなので感想はまだ書けないけど。しかしこの本を読んでいる最中なのに、新たな文庫本を買ってしまった。

昨夜フジテレビで放送されていた「セブンルール」という番組で、とある有名な書店員さんが紹介されていた。内容が面白くて観入っていたんだけど、密着取材の中でその方が面白いと手に取っていた作品が気になって、メモしておいた。

早速本屋へ行ってみたらあったので、1冊買ってみたのが「イノセント・デイズ」という作品。ミステリーは好きなので、面白そうでワクワクする。

他にも今すごく読みたいミステリーがある。それも今回の本屋大賞にノミネートされた「屍人荘の殺人」という作品。「このミステリーがすごい!」にも選ばれたらしいし、他の賞も獲っているようなので読みたいと思っている。

私、館の見取り図や部屋割りの図が載っているような、密室系などのベタなミステリーって結構好きなのよね。綾辻行人の館シリーズなんか大好き。

でもこの作品はまだ文庫化されていないようで、私はなぜかミステリー小説はハードカバーでなく文庫で読みたい気分なので、文庫化したら買おうかなと思っている。

「イノセント・デイズ」を探しに本屋へ行って、いつもは歴史雑誌ばかり物色しているのに久し振りに文庫のコーナーを見ていたら、色々な作品が目に付いて読みたいものが増えてきてしまった。読書スイッチが入ってしまったようだなぁ〜。

歴史雑誌といえばまだ読み終えていないものもあるというのに、ちょっと前だけどまた似たようなものを買ってしまった。パラパラと立ち読みした「歴史人」が面白そうだったので〜。

歴史雑誌の場合は、知りたい!もっと知識を増やしたい!詳しくなりたい!という気持ちで買ってしまう。小説は、面白い作品があるなら読みたい!と思って選んでいる。

これは通勤時間や昼休みに読書時間を設けて、どんどん読んでいかなければならない感じだ。けど本にそんなにお金費やしていいのかな〜。買いたい靴もあるのに…。

でもやっぱり本を読むのは好きだから、せっかくスイッチが入ったから色々と読みたいなぁと思っている。

[PR]
by anewyearsday | 2018-01-31 19:42 | | Comments(0)



40代夫婦2人暮らし たぶん無趣味 …since2006.02
by anewyearsday
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリ
日記

映画
テレビ

インテリア
整理収納
服・靴
植物

ヘンプ
かぎ針編み
棒針編み
ポエム
お知らせ
私について
最新の記事
話題の掃除方法
at 2018-12-09 22:57
古着の誘惑
at 2018-12-08 21:59
セリアで正月飾り
at 2018-12-06 22:45
水切り問題
at 2018-12-05 19:36
シャンプーブラシ
at 2018-12-04 19:40
以前の記事
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
more...
記事ランキング
画像一覧
検索
最新のコメント
はじめまして、森田です。..
by mrknnumber1 at 14:26
れいこ様>ご心配ありがと..
by anewyearsday at 02:42
れいこ様>「無理のない人..
by anewyearsday at 21:59
れいこ様>初めまして。遠..
by anewyearsday at 22:20
広川様>>初めまして。 ..
by anewyearsday at 20:55
ブログジャンル