カテゴリ:本( 71 )
人生を楽しくしたもの
司馬遼太郎の「最後の将軍 ー徳川慶喜ー」を読み始めた。だいぶ前にブックオフで買ってあったんだけど、他に読みたいものが色々とあったため最近まで忘れていた。

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たぶんだけど、何年も前に一度読んだことがあると思うんだよね…。でもその頃は今みたいに歴史好きというほどでは無かったから、全然覚えていない。もしかしたら思い違いで、読んでないかもしれないが。

今年の大河ドラマは「西郷どん」だし、このタイミングでこの小説を読むのはピッタリだった。ドラマではそこまで詳しく描かれない、のちに徳川慶喜となる一橋慶喜(ドラマではヒー様と呼ばれている)が将軍になっていく過程が分かって面白い。

これを読み始めてから、レキシと松たか子が歌う「最後の将軍」が頭の中をぐるぐる回っている。いい曲なのよね。

大河ドラマと言えば今日、再来年の大河ドラマの主人公が明智光秀で、演じるのが長谷川博己だと発表された。NHKの発表を前に、昨日、ネットでは明智光秀になるんじゃないかという話が飛び交った。その時はまだ噂の程度かな?と思っていたけど、公式発表が意外と早かった。

「#明智光秀」でTwitter検索すると、たくさんのつぶやきが。私も会社で歴史好きの後輩とその話をしていた。長曾我部元親推しの後輩にしてみたら、今回も願い叶わずだったことになるけど。

明智光秀と言えば本能寺の変で、主君である織田信長に謀反を起こしたという歴史的出来事がかなり有名な人物。でも出自など意外とよく分からない点が多いのだとか。謎が多いだけに、どんなストーリーになるのか楽しみ。2年後だけど。

私が歴史好きになってまだ数年だけど、人生が一段と楽しくなったと思っている。大河ドラマに注目したり歴史ものの本や雑誌を買ったり、会社の後輩と飽きもせず歴史の話をしたり。こんな風な自分になるとは、到底思ってなかったなぁ。

それまでがつまらなかったわけじゃないけど、歴史と旅行が好きになってからは本当に楽しくなった。旅行は体験することだから楽しくなるのは当然な気がするけど、歴史は知識だけなのに楽しくなるなんて不思議。

これから先の人生も、歴史好きでいればずっと楽しいんじゃないかな〜。

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by anewyearsday | 2018-04-19 22:32 | | Comments(0)
共感できない人達の話
「男ともだち」という小説を読んだ。前にテレビでとある有名な書店員さんが面白いと言っていたのを観て、古本で見つけたので読んでみた。

古本じゃなくて本屋で買えばいいんだけど、背表紙に書かれたあらすじを読んだ感じ、あまり私の好きそうな内容じゃないかも…と思った。だから安く買える手段を選んでしまったんだよね。

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同棲している恋人がいるのに既婚者の医者と付き合ったりしていて、それを平気でやっているイラストレーターの女が主人公。うーん、やっぱり私が嫌いなタイプの女の話だった。

その女の大学時代の先輩で、友達のような男がいる。2人で過ごしたり一緒に寝たりはできるのに、恋人のような関係は一切ない。その男も何人もの女と付き合っている。男も私の嫌いなタイプ。

そして主人公の女がその男のことを「男ともだち」と言う、2人の解せない関係。うーん、共感できることがなかなか無い。唯一の共感は、物語の中に出てきた土地が、来月私が行こうとしている京都と広島だったということかな。

そう思いつつ最後まで読んだのは、面白いと勧める人がいるからには面白くなるのだろうという思いがあったから。嫌いなタイプの人間の話でも、後半には感動するようなことが起こるのかも…と思ったから。でもやっぱり私好みの作品じゃなかった。

共感できない女〜と思うのは男関係のことだけじゃない。この主人公は芸術的な仕事をしていて、それが自分の中から感情やら衝動を吐き出して絵にしているような、これをしなければ自分が保てないといったような、本能的にやっている感じ。

私も絵を書いたりものを作ったりするような芸術的なことが好きなわりに、ハングリーさが無い。私には無いものをこの主人公は持っていて、そこに私は多分嫉妬のようなものを覚えたんだと思う。

共感できなかったものの、この小説を読んだ以上は男友達というものについて考えようと思った。

私も30歳を過ぎた頃から、何でも話せてずっと関係が変わらずいなくならないような男友達がいたらいいなと思っていた。私には男の友達が必要だと思っていた。

夫と仲良くなった時すぐにこの人とは合うなぁと思ったから、ずっと友達でいたいと思った。付き合って別れて失うくらいなら、付き合わない方がいいと思っていた。

でも夫が一度では諦めずにいてくれたので、私も付き合う気になった。そしてずっと側にいて何でも話していられるように、失わないように結婚してしまったわけだ。

だから私も、男友達というものはいて欲しい方なんだと思う。よく男と女の友情は成り立つのかという議論があるけど、私の経験上、友達ではいられないと思っているのは男の方だと思う。

でも本当にずっと男の人と友達を続けていられるのかな?という疑問はある。小説では主人公は恋人や愛人とは別れて新たな恋人ができるが、友達関係は変わらないまま終わる。

何をもって友達とするのかにもよるけど、この小説での「男ともだち」っていうのは普通の友達というのとは違う気がする。なんかちょっと甘い雰囲気をもっていて危うい。

こういう関係は永遠に変わらずに続くものなのだろうか。私は、いつかは変わるんじゃないかと思ってしまう。関係が途切れるか、くっついてしまうかどっちか。

途切れるくらいならくっついちゃえばいいと思う。ということは、私も男友達にいて欲しいと思ったことはあるけど、それは結果的には無理だったかもしれない。

夫とはずっと友達のようでいたいと思う。でもやっぱり純粋な友達ではなく、夫婦である。夫婦だから一緒にいられるのだろうと思うし、ただの友達だったら10年も変わらずいられただろうか。


……う〜ん、今日の記事はあまり上手いこと書けなかったような。難しいテーマだしね。

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by anewyearsday | 2018-04-18 22:36 | | Comments(0)
期待は禁物
「出版禁止」という小説を読んだ。私は知らなかったのだがテレビで話題になっていたようで、本屋でも少し目立つように置いてあったので、読んでみることにした。

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まず最初にこの作品がノンフィクションであるという説明があった。この本を読む前にノンフィクションものを2作品続けて読んでいたので、もうノンフィクションはいいからそろそろ普通の小説を読もうと思って選んだものだったので、えっ?これってノンフィクションだったの⁉︎と思ってしまった。

ある執筆者が、7年前にあった有名な心中事件で生き残った女性に取材して雑誌に連載しようとしていたルポルタージュがあった。しかしほぼ最後まで書かれていたのに、掲載禁止となっていた。そのルポをこの小説の作者が手に入れ、これをなんとか出版にこぎつけたという序文から始まった。

読んでいるうちに、登場する人で仮名の人はちゃんと仮名と書いてあるが、仮名じゃない人の名前も有名人という設定なのに聞いたことないし、事件についても知らないし、これはたぶんノンフィクションではないんじゃないかなと思えてきた。そう思いつつも、半信半疑のまま読み進めていった。

結局そのルポの執筆者も心中事件で生き残った取材対象者の女性を愛してしまい、最後には心中してこの世を去るという結末を迎えていた。

女性だけまた生き残ったのか、女性には最初の心中事件も今回の心中事件も、相手を死なせるように仕向けるつもりがあったのかなど、疑問が残る。

でも結局、女性も実はこの執筆者から殺されていた。新たな心中事件までは生きているように感じられるように文章は書かれているが、よく読むと途中で殺していて、そこからは女性が生きていないことがわかるようになっていた。

私はこの小説の作者の作品を読むのが初めてだったのだが、この人の作品には叙述トリックが盛り込まれているようなのだ。

登場人物の名前を全部ひらがなで書いて順番を入れ替えると違う言葉になり何かを暗示するというアナグラムとか、一部の文章の段落の最初の言葉を取って繋げるとある文章が浮かび上がったりなど、そういう仕掛けがある内容となっている。

そうとは知らず読んでいたので、後の方で書かれている種明かし的な部分を読んで「あぁ、そうだったんだ、なるほど。……で?」と思ってしまった。この事件の取材記事と叙述トリックが、どう関係があるのかと思った。

なんか不自然な名前だなぁとか、違和感のある文章だなぁとは思いながら読んではいたけど、そういうものを求めて読んでいなかったから楽しめなかった。

それと、最後までこれってノンフィクションなの?というモヤモヤとしたものがずっとあったので、文章に入り込めない部分もあったと思う。で、結局はノンフィクションの体で書かれたフィクションだったんだけど、その設定いる?と思った。読者にノンフィクションと思わせておく必要ってあったのかな?と。

たぶん、この作者の前の作品を読んでいて分かっていたり、叙述トリックのファンだったりする人には面白かったのかもしれない。私はどうやら読む作品を間違えたようだ。

最近、色々な小説を読んだり映画を観たりしてきたけど、満足できた!とか面白かった!と言えるものが少なかった。なんだろう。期待しすぎて失敗するのかな?きっと満足できるだろうと思ってから作品に入ってしまい、その期待を下回ってしまうのかな。

満足できなかった時、私は何を求めていたんだろうなぁと思ったりする。でも小説や映画ってやっぱり面白いものに出会いたいから読んだり観たりするわけで、期待しちゃいけないなんてことはないよね。

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by anewyearsday | 2018-03-18 17:03 | | Comments(0)
カバーの中身は
昨日の記事では、愛用のブックカバーを紹介した。ここ最近立て続けに文庫本を読んでいたので、今日はそれをご紹介。

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「イノセントデイズ」。テレビで書店員さんが面白いと言っていたのを見て、気になって読んでみた。

本の帯に書いてあるほど衝撃は受けず、なんか淡々と読み終わってしまった。期待値が上がってから読んでしまったから、ハードルが上がっていたのかな?それほど面白かったという感想もなかった。

死刑確定している女性が、なぜそうなってしまったのかという人生を遡る物語。最後に真実が分かり、事件については冤罪だということが分かる。小説としては、冤罪が証明されて死刑を免れるという物語になりそうなところだけど、そうならないところが意外性があった。

WOWOWでドラマ化されるようで、もしかしたら映像で観た方が面白いかもしれない。でもWOWOW入っていないので観ないけど。

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「殺人犯はそこにいる」。本屋でこれと違う変わった装丁のカバーがかかっていて、目に留まったので読んでみたもの。今まで読んだことのないノンフィクションもの。

私は事件そのものは記憶にないけど、死刑判決を受けていた人が冤罪が証明されて17年半ぶりに釈放されたという足利事件については、数年前にニュースで見て知っていた。

足利事件以外にも近い時期に近い場所で起きた未解決の事件があって、それらを同一犯と見る推理があるんだけど、まだ未解決なんだそうだ。今も真犯人がのうのうと生きていることと、警察の事件捜査の問題点について警鐘を鳴らしている。

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上のノンフィクションを読んだら、そういえば気になってたノンフィクションものがあった…と思い出して手に取った「消された一家」。

これを読むなんて悪趣味と思われそうな、凄惨な事件の真相が書かれたもの。去年、この事件の犯人の息子がフジテレビの「ザ・ノンフィクション」に出て話題になった。それでこの事件のことを知りたくなって。

本当に信じられないくらい酷い事件で、知りたくない人は知らない方がいい。あまりに凄すぎて、ノンフィクションなのに逆に現実味がなくて小説みたいだった。でも本当にあったことだなんて、信じられないなぁと思った。

お気に入りのステキなブックカバーの中身は、実はこんなおどろおどろしい本ばかり読んでいる。私、おかしいのかな。でもこういう作品が出版されている以上、手に取る人も多くいるはず。やはり知りたいという欲はあるのだ。

読み終わってしまったので、今日本屋でまた新たに文庫本を1冊買ってきた。それは読んでみて感想があったら、書くことにしよう。

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by anewyearsday | 2018-03-09 23:25 | | Comments(0)
期待させる男
先日、読んでいた「騙し絵の牙」を読み終わった。俳優大泉洋を主人公に当て書きされた小説というのが話題で、本屋大賞にもノミネートされている。

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今や売上が厳しくなっている出版業界に身を置き、自らが編集長を勤める雑誌が廃刊の危機に晒されながら、持ち前の高いコミュニケーション能力を駆使して様々な荒波を乗りこなしながら奮闘していくという物語。

目上の人や周りの人たちとの接し方や引き込んでいく話の巧さなどは、大泉くんを知る者なら容易に想像できるように描かれている。頭の中ですんなりと映像化でき、文章にもクセが無いのでスラスラと読むことができる。

内容は出版業界がいかに厳しいかというのが伝わってくる内容で、小説を書いている筆者の思いというのも入っているのかなぁと想像した。

主人公の奮闘を長々読んでいる途中、ふと、これって大泉くんをモデルにする必要があったのかなぁ、もしくはモデルにしててもいいけどそれをわざわざ公表する必要があったのかなぁと思えてきた。

でも本の帯にも書いてあるように「最後は大泉洋に騙される」となるのかもと思って、最後まで読んでいた。

物語は、主人公は社内の闘争に負け、自分の雑誌を守ることが出来ず会社を去ることになる。

その後のエピローグで、主人公がどのような生い立ちをして、どのような理由で小説や編集者というものにこだわっていたかというのが明らかにされるんだけど、特に驚くような内容ではなかった。

なんていうか、普通に真面目な出版業界を題材にした小説だった。けどそこに主人公に大泉洋を当て書きした!と宣伝してしまったことで、私の場合は過度の期待がかかってしまった。大泉くんっていうのはそういう男だと思う。

表紙や各章ごとに大泉くん扮した主人公の写真のページが挟み込まれ、いやが上にも頭の中には大泉洋が存在する。彼にすることで主人公のキャラクターというものがすごくイメージしやすくなっていたけど、これが大泉洋である必要はあったのか?と。

小説はしっかりしたものだし、出版業界という自分の知らない世界を丁寧に描いているいい作品だったんだと思う。でももし大泉くんという名前が出てなかったら、ただのこういう内容の小説だったら私は読んでいなかったと思う。

本来なら読まない人が読んだ、そういうことでは成功だったのかもしれない。でも大泉ファンだからといって、この小説が面白かったとは言えない。私にとっては、期待させられた分だけ面白く感じられなかったということ。

でもこの小説で出版業界は今本当に大変なんだというのが伝わってきたので、私はやっぱり本を買って読むのはやめないようにしたいと思った。

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by anewyearsday | 2018-02-11 15:26 | | Comments(0)
スイッチが入る
どうも最近私の中の、本読みたい熱が上がってきているようだ。

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先日本屋大賞のノミネート作品が発表されて、その中から役者の大泉洋を主人公としてあてがきされた小説「騙し絵の牙」という小説を読み始めた。

そういえば去年本屋で見かけていたなぁ〜と思っていたんだけど、本屋大賞ノミネートってことで、大泉くん好きとして一応読んでみることにした。

読み始めたばかりなので感想はまだ書けないけど。しかしこの本を読んでいる最中なのに、新たな文庫本を買ってしまった。

昨夜フジテレビで放送されていた「セブンルール」という番組で、とある有名な書店員さんが紹介されていた。内容が面白くて観入っていたんだけど、密着取材の中でその方が面白いと手に取っていた作品が気になって、メモしておいた。

早速本屋へ行ってみたらあったので、1冊買ってみたのが「イノセント・デイズ」という作品。ミステリーは好きなので、面白そうでワクワクする。

他にも今すごく読みたいミステリーがある。それも今回の本屋大賞にノミネートされた「屍人荘の殺人」という作品。「このミステリーがすごい!」にも選ばれたらしいし、他の賞も獲っているようなので読みたいと思っている。

私、館の見取り図や部屋割りの図が載っているような、密室系などのベタなミステリーって結構好きなのよね。綾辻行人の館シリーズなんか大好き。

でもこの作品はまだ文庫化されていないようで、私はなぜかミステリー小説はハードカバーでなく文庫で読みたい気分なので、文庫化したら買おうかなと思っている。

「イノセント・デイズ」を探しに本屋へ行って、いつもは歴史雑誌ばかり物色しているのに久し振りに文庫のコーナーを見ていたら、色々な作品が目に付いて読みたいものが増えてきてしまった。読書スイッチが入ってしまったようだなぁ〜。

歴史雑誌といえばまだ読み終えていないものもあるというのに、ちょっと前だけどまた似たようなものを買ってしまった。パラパラと立ち読みした「歴史人」が面白そうだったので〜。

歴史雑誌の場合は、知りたい!もっと知識を増やしたい!詳しくなりたい!という気持ちで買ってしまう。小説は、面白い作品があるなら読みたい!と思って選んでいる。

これは通勤時間や昼休みに読書時間を設けて、どんどん読んでいかなければならない感じだ。けど本にそんなにお金費やしていいのかな〜。買いたい靴もあるのに…。

でもやっぱり本を読むのは好きだから、せっかくスイッチが入ったから色々と読みたいなぁと思っている。

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by anewyearsday | 2018-01-31 19:42 | | Comments(0)
昔の方が好きだった
このブログも初期の頃は読んだ本の感想をよく書いていたんだけど、最近はあまり書かなくなってしまったな〜。本は時々読んではいるんだけどね。司馬遼太郎とか。

読書は好きなんだけど、今は時間が無くて一時期のようにたくさんは読めなくて。読書量が減ったのもあるけど、本の感想を書くとなると、ちゃんと書くために部分的に何度か読み返したりするため、結構時間がかかるのでなかなかできなかったり。

あと、読んでも書くほどの感想が生まれない時もあって。何も感想がありません、というのも感想ではあると思うんだけど。

私が好きな作家というと名前を挙げるのが、長嶋有。本屋でまだ読んでいない新刊を見かけたら買うという感じで、私が唯一ちゃんと新刊をチェックしている作家さん。そんなに頻繁に出ないから追いかけられる。

一番最近だと「もう生まれたくない」という作品を読んだ。読んだんだけど、私にはあまり面白くなかった。感想が浮かばない。

この人のいつもの作品のように、淡々とした日常の描写がたっぷり。色々な登場人物がいて、視点がその一人一人に移っていく。こういうのを群像小説というみたいなんだけど、最近長嶋有の作品はこういうタイプのが多い。

以前の作品にもこういう群像小説はあったけど、より多くなったのかな?と感じる。まぁそれが悪いわけではないのだが、そればっかりではちょっと飽きる。

その日常の中に実際に起こった事故や事件、有名人の死などが実名とともに織り込まれている。登場人物たちは一般の人で、その訃報や事故には登場人物たちは直接関係無い。有名人の訃報を聞いた時はそれぞれに色々なシチュエーションで、各自それぞれの感想を持つ。

死は日常、ということなのかな。ちょっと、この作品はなにを言いたいのかがよく分からなかったんだよね…。

タイトルの「もう生まれたくない」というのは、「もう生まれたくないから今を精一杯生きていくんだ」という思いが込められているんだそう。それは読んでから知ったことなんだけど、作品を読んでいる最中には感じられなかったなぁ。

ネット上に転がっているこの本に対する色々な人の感想を読んだけど、賛否両論だったな。良い人には良かったみたいだし、だめな人にはだめだったみたい。

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ここしばらくの長嶋有の作品も読んでいるけど、今回と同様に私にはあまり良くなくて。昔の作品には結構好きなものもあったから、その時の面白さを期待しちゃってる部分もあるのかな。

「泣かない女はいない」とか「ジャージの二人」「夕子ちゃんの近道」とか、好きだったんだけどなぁ。

ちょっと作風が変わってきたのか?いや、作風が変わったというより、長嶋有の書きたいテーマが私の好みじゃなくなってきたのかもしれないな。

上に書いた作品たちはまた読み返したいなぁと思うから本棚に置いておきたいけど、あまり良くなかった作品は手放そうかなぁ。

本当は、好きな作家だから手放さずに持っていて何年か後にまた読み返して、その時の私なら理解できた〜とか感動した〜とか思いたいというのもあって…。

でももうだいぶ前から本棚がいっぱいになっていて、本を減らさなきゃいけない状況。もう一度目を通してみて、残す本と残さない本を吟味したい。

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by anewyearsday | 2017-10-12 23:01 | | Comments(0)
衝撃タイトルの話題作
天気予報で今日は雨だったので、昨日のうちに色々な用事を済ませて今日は家でのんびり過ごしている。まぁ雨でなくても高い確率でのんびり過ごしてはいるのだが。

昨日は夫も帰ってこないし土曜の夜だし時間も気にしなくていいということで、夜遅い時間から本を読み始めた。こだま著「夫のちんぽが入らない」。タイトルがタイトルなので大きく宣伝も打てない中、発売後即重版となったという話題の作品。

タイトルはインパクトがあるが、内容は決してエロでも下ネタでもコメディでもない。人生の色々な問題に直面した夫婦の苦痛に満ちたお話しだった。これから読みたい人はネタバレになるので、この先は読まないでください。

子供の頃から人と関わるのが苦手だった主人公。かなり田舎の集落から大学進学のために地方都市へ引っ越して一人暮らしを始める。同じアパートにすむ同じ大学の1学年上の男性と知り合い、告白されてすぐに付き合うことになる。

しかしいざ事に及ぼうとすると、彼のモノが入らない。拳と壁のようにただぶつかり合っているだけで、全く入っていかない。彼は初めての人とするのは初めてだからと言って、主人公のことを処女だと思っていた。

でも主人公は過去に一度だけ経験があり、処女ではなかった。そしてその時はちゃんと入った。彼のモノは大きいサイズらしいのだが、今まで付き合った相手や風俗ではちゃんと入ったのだ。

ともかく入らなくても2人の関係が壊れることはなく、彼からのプロポーズで大学卒業後に結婚する。2人の仕事は教師で、職場は違うが同業ということでお互いに理解し合いながら、夫のちんぽが入らないという問題以外は穏やかに日々が続いた。

ところが異変が始まる。主人公の受け持ったクラスが学級崩壊に陥った。その問題とも真摯に向き合い努力を続けたが、状況は悪化していく。同僚にも夫にも相談できずに1人で苦しんで、どんどん身体や精神に支障を来してくる主人公。

そのうち出会い系だと知らずに悩みを書き込んでいたサイトで、コメントをくれた見ず知らずの男性と会い性的関係になってしまう。夫のモノは相変わらず入らないのに、そういう相手のモノは何故か入る。辛いことがあるたびに色々な男性と会い、複数の男性とそういうことをした。

学校で次年度の希望学年を記入する用紙が配られた頃、身体も精神も限界を迎えていて、解放されるために年度末で仕事を辞めることを選択する。無職になった主人公に母親は早く子供を産めと言う。でも夫のちんぽが入らないのだから妊娠も出来ない。

主人公はそれほど子供を望んでいなかった。子供よりも仕事を頑張りたかったし、もし子供が出来たなら両立は出来ないから仕事は辞めるとも考えていた。主人公は子供の頃、働きながら子育てをしていた母親から虐待を受けていた。自分も親になったらそうなるのではないかという恐怖があり、子育てが良いものだと思えなかった。

退職から1年ほど経つと、自己免疫疾患の一種で身体中が痛み起きられないという症状が出始める。何種類もの投薬を必要とし、入退院を繰り返す生活となる。そんな頃義姉の妊娠や自分の妹たちの出産などが重なり、出産というものを真剣に考えるようになる。

ところでこの著者の文章はクセが無くとても読みやすく、淡々とした書き方が私の好みに合っていた。学級崩壊から自分まで壊れていく様を読むのは辛かったが、内容とは裏腹にすらすらと読み進められた。なのに後半突然、滂沱と言うと大げさだけど、涙がはらはらと溢れて止まらない数ページがあった。

子供を授かることを考え始めると医師に相談し、胎児に影響がある薬の使用を中断し、身体から薬が抜けると妊活を始めた。相変わらず夫のちんぽは満足には入らないながらも努力した。「子供できるかな。私育てられるのかな」と不安を口にする主人公に、夫は「あんたの産む子が悪い子に育つはずがない」と断言する。

しかし薬を止めたせいで持病が悪化。妊活どころか日常生活もまともに送れなくなってしまう。夫の心配もあり妊活は三ヶ月で終了する。この先も2人だけの生活でいいじゃない、子供なんて邪魔なだけと言って励ましてくれる夫。でも夫が姪っ子をあやしている姿を見て子供が欲しいのだろうなと感じ取った主人公は、気を遣って嘘をついてくれていると気付いていた。夫にはとても愛されていた。

このあたりの数ページの描写は、すごく自分と重なった。私の胸にぐさりと刺さる文章がいくつもあった。

「子供を持ちたいと思えないこと、ちんぽが入らないという現実、それらを開き直って堂々と生きていないこと、周りに気を遣わせてしまっていること、自分の中に巣食う感情すべてが悲しかった。」

「すべては私の気持ちひとつなのだ。はっきりと口には出さないけれど、夫は子を望んでいると思う。」

「無念に思う気持ちとは裏腹に、どこかほっとしている自分もいた。ようやく産もうという気持ちになって、出来る限りのことをやってみた。何もしなかったわけではない。そのことが、少しだけ前とは違う。あのときこうすればよかった、と自分たちを責めることはないかもしれない。これが私たちの決断だと胸を張って言えるような気がした。」

「私たちは性交で繋がったり、子供を産み育てたり、世の中の夫婦が普通にできていることが叶わない。けれど、その「産む」という道を選択しなかったことによって、「産む」ことに対して長いあいだ向き合わされている。果たしてこれでいいのか、間違っていないだろうかと、行ったり来たりしながら常に考えさせられている。皮肉なものだと思う。」

これらはまるで私のようだった。私は入らないわけではないし、それほどの努力をしたわけでもない。妊娠するかもしれないという可能性がまだあるのに、自分の都合で子供を作らないという決断をした人の心はこんな感じだと思う。

持病の薬を断った三ヶ月と妊活をした三ヶ月、たった半年で諦めるなんて早いと、辛抱が足りないと他人からは思われるかもしれないけど、その半年に含まれない年月を充分頑張ってきたと主人公は考える。だから夫の言葉を受け止めて生きていこうと決める。

主人公の母親が夫の両親の所へ、娘がお宅の後継ぎを産めず申し訳ありませんと謝罪に行く。もちろん相手は怒っておらず、義父からは「気にしない、気にしない」と言われる。母親がこれにて一件落着と言って、その日から子供のことは言わなくなった。母自身も執着を断ち切ったのだ。

子供を産むのを断念した後は性交の回数は年に一度だけとなり、その後どちらからともなく夫婦間の性生活は終了した。主人公は早期閉経し、夫は教師の仕事の激務から、パニック障害を発症し薬を飲むようになる。主人公は自分が辛かった時期、誰にも話せず1人で抱える苦しみを知っていたので、自分だけは味方でいようと強く思う。

出会った頃、主人公と夫の関係を兄妹みたいと笑った友達がいたが、まさにその通りだった。まともに性交が出来ないのに離れずにいて、恋人や夫婦を超越して血縁関係のようであり、長い時間をかけて精神的な結びつきだけを強くしていった。もう性交しなくていいし入るかは入らないかこだわらなくていい、子供を産むことも考えなくていい。少しずつだけど長くとらわれていた考えから解放されていく。

あとがきを読むと、この作品は著者のエッセイとして書かれたものに加筆修正して出版されたもので、創作ではなく事実なのだということが分かる。最初は活字で書かれていたあとがきの文章が、途中からおそらく著者の手書きの文字で書かれているのが、その事をリアルに物語っている。

この著者はたぶん私とほぼ同い年くらいだろう。あとがきによると著者の夫や両親は、著者が執筆していてこの本が出版されることも知らないのだそうだ。大事なことが身近な人に言えないタチのようだ。それによって苦しんできたのに。共感できる部分もあったが、私よりも何倍も辛い思いをしてここまで来たのだろうなぁと思う。

私も自己完結タイプであまり人に色々なことを話さないけど、こうやってブログを書いて表現しているのがいい場になっている。夫にだけは面白かったことや困ったことやら色々なことを話して、著者のようにはならない方法で絆を強めていきたいと思っている。

数時間で一気に読了できるほど読みやすく、その後の展開への興味が止まらなかった。すごい作品を読んだ。

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by anewyearsday | 2017-03-26 18:52 | | Comments(0)
死に様に興味?
f0072757_16501080.gifちょっと前にこんな本を買った。「切腹で読む日本史」。平安から昭和まで、最期は切腹に至った歴史上の人物たちについて解説されたもの。切腹の本を読むなんて、悪趣味?

でも「真田丸」を観ていて切腹してこの世を去った人物を何人か見て、切腹の意味とかどういう経緯でそこに辿り着いたのかなど興味を持ったのだ。

討死と言っても戦って戦死したというより、実際は切腹で亡くなった人も多いようだ。戦で敵に追い詰められたり敗戦が濃厚になったりすると、敵に首を取られる前に自ら切腹を選んで潔く死ぬのが武士の美学。

自分の主人のために死んだり、疑いを掛けられて潔白を証明するために死んだり、切腹にはそれぞれに意味がある。

自分で腹を切るなんて痛そうで想像しただけで怖くて、出来るわけがない。でもそれをやった人達が大勢いたのだ。

つい先日は「戦国武将の死亡診断書」「幕末志士の死亡診断書」という本を紹介したばかりだけど、私って歴史上の人物の死に様に興味があるのかしら?
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by anewyearsday | 2016-10-22 17:04 | | Comments(0)
読了!
f0072757_21331152.gif司馬遼太郎の「関ヶ原」文庫本上中下巻、読み終わった〜!行きと帰りの電車の中、寝ずに頑張った。昼休みも読んだ。

「真田丸」ではあっという間に幕を閉じてしまった関ヶ原の合戦。あまりにもあっという間だったから、この本を読んでいたのはちょうど良かったかも。

ドラマで描かれなかった数々の状況や出来事、そこに関わった人々の思いや動きなどをたっぷりと知ることが出来た。

物語は秀吉が亡くなる少し前から始まる。石田三成とその家臣島左近や徳川家康だけじゃなく、日本中の大名たちの、戦の前から最中、後までの気持ちや行動が次々と登場する。

これを読んでいると石田三成は本当に人気が無くて、可愛そうだった。家康と戦ったものの身分は対等に戦えるほどのものではないし、事務仕事ばかりで戦経験も無いし、考え方も人としても未熟、負けるなぁと感じてしまった。

西軍に付いた多くの大名たちは様々な事情で西軍に付くはめになってしまっただけで、西軍は負けると思っている。でも戦で負けたら家の存続が危ないので、徳川に情報を送ったり戦で動かなかったりして東軍に見方した。裏切ったのは小早川秀明だけじゃなく、実は山ほどいたというのはショッキングだった。

それでも最後まで豊臣家への忠義と打倒!家康!の気持ちで頑張っていた。石田三成は関ヶ原の合戦後に斬首となったんだけど、最初は切腹もさせてもらえずに罪人として斬首になったのかなぁと思っていた。でもこの小説だと、負けが見えてきた戦場から逃げたのは、ここで死んでは家康を討つ事は出来ないと思っていたから。この戦で負けても、また立て直してもう一度家康を倒すことを信じていたから。死ぬ直前まで本当に、その気持ちがあった。

切ないなぁ、石田三成。

いや〜、長かったけど読んで良かった。面白かった。歴史物、一度ハマると他の色々な人や時代の話も知りたくなっちゃうなぁ。
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by anewyearsday | 2016-10-06 22:32 | | Comments(0)



40代夫婦2人暮らし たぶん無趣味 …since2006.02
by anewyearsday
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広川様>>初めまして。 ..
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