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福岡熊本旅行記<2日目>
9月5日朝。博多駅から熊本を目指す。博多駅の新幹線乗り場は新しくて格好良かった。

福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_0412373.gif九州新幹線のつばめを利用。つばめは東海道新幹線で言うこだまのような存在で、各駅に停まっていく。さくらが一番早いんだけど、つばめでもそんなに時間が変わらない。

交通費節約のため、「びっくりつばめ2枚きっぷ」という格安切符を利用。予約が必要なので、前日に博多駅に到着した際に予約しておいた。

つばめも綺麗な車内だった。木製のシートでゆったりとして高級感がある。どの電車も素敵で、九州の電車のファンになっちゃいそう。


福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_0525585.gif約50分で熊本駅に到着。熊本は黒というイメージがあるが、白い駅舎が素敵だった。

平日だったせいか、駅前は人が少なく静かな印象。駅を出てすぐ目の前に市電の電停があって便利。市電に乗って熊本城へ。熊本城・市役所前電停まで約15分。電停からは歩いて10分弱くらい。


いよいよですよ。この旅のメイン、はるばるここまで来た最大の目的である熊本城。

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熊本城!黒い姿が格好いい!ひゃあ〜、惚れ惚れしますね。熊本城は1607年に築城した加藤清正のお城。まず城の敷地がとても広くて、電停から一番近い門から入り、天守まで辿り着くのに結構かかった。この日は天気が良かったので既に汗だくに…。お城見物は夏が多いのでたいてい汗かいてるな。

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曲線の美しい「武者返し」と呼ばれる石垣、唯一築城から現存している宇土櫓、見晴らしの良い大天守、ここ最近復元された本丸御殿など、見所がたくさん。

福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_21531237.gif熊本城から歩いて5分ほどで城彩苑という複合施設に到着。ここには飲食店や土産物店などが集まっている。

先日食べたことをちらっと書いた、陣太鼓ソフトはここにあるお店で。暑くて喉が渇いていたので、写真を撮るまもなく食べちゃったけどね。


福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_22191637.gif時間が無くなってきたのでここではゆっくりせずに立ち去った。予定では本当は、お昼に熊本ラーメンでも食べてから阿蘇へ移動しようと思っていたんだけど、ちょっと熊本城でゆっくりしすぎちゃったり、思ったほど近くにお店が無かったりしてお昼を食べる時間が無くなってしまった。

阿蘇への電車は本数が少ないため、1本逃すと時間がどんどん遅くなっちゃうので遅らせるわけにはいかなかった。とりあえず市電で再び熊本駅に戻り、コンビニで食べ物を買って予定していた電車に乗り込んだ。

熊本駅から阿蘇駅へは電車で約1時間半。結構時間がかかる。でもすごく遠くへ行ってるというより、電車がゆっくりだから時間がかかるんだなぁという感じだった。途中の立野駅でスイッチバックのため運転士が移動したりがあったり。阿蘇駅は黒っぽくてレトロな雰囲気が可愛い、思ったより小さな駅だった。


通常阿蘇を観光するにはたっぷり時間が必要だと思うんだけど、移動時間が長いため限られた時間で1、2カ所を回るのが限度だった。そのため事前に阿蘇ではどこへ行こうかと色々調べていて、やっぱりロープウェーに乗って中岳の火口を見るか、大観望で阿蘇の山々を遠くから眺めるか、南阿蘇鉄道に乗ってのんびり車窓を見ながらの旅を楽しむか。バスを利用するかタクシーで移動するか。時間や料金はどれくらいかかるのか。

その中で、夫が見つけたJRの「駅から観タクン」という観光タクシーが安くてコースもいいのではないかということで、これを利用することにしていた。阿蘇のコースは阿蘇駅→阿蘇火山博物館→草千里ヶ浜→阿蘇山上→阿蘇駅というコースをまわり、2時間で5000円(タクシー1台)。

普通にタクシーを利用した場合の料金やバスの時間などを調べて自分達で同じ場所を移動するのに比べると、主要な場所へ行けて値段も割安だった。「駅から観タクン」は事前の予約は要らず、最寄り駅のきっぷ売り場などで切符と同じように購入し、タクシーに乗ればよい。

阿蘇駅でも買えるらしいのだが、待たされたりすると時間が勿体ないと思い阿蘇駅に到着したらすぐにタクシーに乗り込みたかったので、熊本駅のきっぷ売り場の窓口で申し込もうとした。私たちは阿蘇駅に着く午後3時頃から利用したかったんだけど、このコースの「駅から観タクン」の利用が午後3時で終了だと言われた。

調べた時は利用時間などどこにも書いていなかったし、事前に利用方法などを問い合わせた時も時間のことは何も言われなかったのでビックリした。でもその係の人が「タクシー会社の人に聞いてみたらいいですよって言ってくれるかもしれない」と言ってくれた。電話をお願いして数分…、ダメかと思ったがOKをもらえたので、「駅から観タクン」を購入してから阿蘇行きの電車に乗り込んだのだった。

阿蘇駅に着いて、駅前で待っていてくれたタクシーに乗り込んだ。運転手のおじさんの言葉遣いが、熊本弁バリバリだったので可愛かった。そのおじさんの言うことにゃ、8月いっぱいまでは山頂へ上がって火口を見ることが出来たんだけど、ガスが多いということで9月から立ち入り規制がかかっているとのこと!なんと!楽しみにしていた火口が観られない!ショック。

規制がかかることがあるということは知っていたのだが、火山活動が活発になったとか言うニュースも聞かないし、行けないなんてことは無いだろうと勝手に思っていたので、まさかこんなにあっさり入れなくなるとは思っていなかった。火山博物館のある草千里ヶ浜までは行けるということなので、博物館で少しゆっくり過ごすことになった。

福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_23491274.gifタクシーで山を登っていくと、広大な自然の中にたくさんの牛が放牧されていた。そんな場所で過ごしていたら、ストレスのない美味しい牛肉になるんだろうな…と思った。阿蘇は曇っていて、登っていくにつれて雨がポツポツと降り出した。

30分くらい走ったのかな?草千里ヶ浜に到着。草千里ヶ浜の目の前にある火山博物館の駐車場に到着すると同時に、雨がダーッと強くなった。乗馬が出来るようになっているのだが、外にいた人や馬はどこかに引っ込んでしまった。低い雲に覆われ、景色も真っ白。

とりあえず火山博物館の中に入り、映画を観たり館内の展示や模型を見学した。その間に雨は止んでいて、みるみるうちに雲が晴れて青空が出てきた。


福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_042764.gifこれが火山博物館。数分前までの天気が嘘みたいに、真っ青な空に真っ白な雲が眩しかった。


福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_054218.gifタクシーに戻るまでに時間があったので、お土産屋さんを冷やかしたりアイスコーヒーを飲んで休憩したりしていると…。

うっすらと虹が出現!徐々に色が濃くなってハッキリ見えるように浮かび上がってきた。


広い場所なので遮るものが無く、端から端まで観ることが出来た。虹を観たのなんて何年ぶりだろう!こんなに大きなアーチに感動!虹って写真にちゃんと写るのかな…?と思ってシャッターを切ってみたけど、綺麗に七色ハッキリ見えるんだね。

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上の写真がこの旅行で一番のお気に入りかも。青空の下、大きな虹、遠くに見える白いガスを吹き上げる火口、駐車場に停まった白いキャンピングカーとくまモンのデザインの車!まさに熊本の阿蘇だということが一目で分かり、この場所で偶然にも大きな虹と出会えたという良い写真が撮れた。

福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_0212275.gif火口を近くで観ることは出来なかったけど、ここの景色だけでもすごく良い思い出になった。

景色を写真に収めてたら約束の時間になったので、タクシーに戻って阿蘇駅まで下山。タクシー乗車中、先ほどの駐車場よりも火口に近づいた場所を通ったので写真を撮った。虹もまだ消えずに残っていた。


福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_028650.gif阿蘇駅に到着し、タクシーを降りた。阿蘇から熊本への電車は本数が少ない。この時点で予定通り、乗りたい電車の時間までは1時間ほど空きがあった。


福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_0344336.gifなのでこれも予定してた通り、阿蘇駅のすぐ近くにある日帰り温泉へ。地元の人も普通に入りに来ているようなところで、銭湯価格なので気軽に入れた。

私の場合は顔や頭を洗えなかったけど、熊本城でさんざん汗をかいたので身体のベタベタを洗い流せて気持ちよかった。ゆっくり入浴してさっぱりして、湯上がりにはコーヒー牛乳を飲んで。バタバタして帰らず、ここに立ち寄って良かったな。


夜ご飯は熊本市内で食べるつもりだった。博多へ帰る新幹線の時間も決まっているので、お店が決まらずウロウロしたり入れなかったりして時間が過ぎてしまうのは嫌なのでお店を決めておきたかった。

ご飯を食べるお店を探すのは夫の担当。熊本では馬肉が食べたかったので、馬肉料理の店を探してもらった。昼にろくなご飯を食べられなかったので、阿蘇から熊本へ向かう電車の車中、眠ることもなくものすごく集中して調べてくれた。

どうやら熊本駅周辺というのは繁華街ではないようで、あまりお店もないみたいだった。昼間に行った熊本城や市役所の近くの方まで行けば街の中心街というか繁華街があるようだ。熊本の人はみんな、どこで遊んでいるんだろう?そしてそこまで行くのにどうしてるんだろう?という疑問が湧いた。地下鉄とか私鉄とか走ってないし…。

夫が決めてくれたお店は市電で熊本城の一つ手前の花畑町というところだった。なんか良さそうなお店だったし金曜の夜だったので行ってもお店に入れないと最悪なので、夫が電話をかけて予約を取ってくれた。これで安心してお店へ行けば良くなった。

花畑町の電停から繁華街を歩いてすぐ、お店は簡単に見つかった。馬肉料理や郷土料理のお店、けんぞう。店内はこぢんまりして気取らない雰囲気だけど人気がありそうなのが気に入った。この店を選んだ夫の大成功の予感をすぐに感じた。

福岡熊本旅行記<2日目>_f0072757_0524922.gif


普段料理の写真を撮らない私が珍しく、たくさん写真を撮った。馬刺し、たたき、串焼き、ホルモンの天ぷら、一文字ぐるぐる、〆に食べただご汁など、全部美味しかった!多少お値段はするけど、ひと皿の料理の量が結構多かったので充分満足することが出来た。

一文字ぐるぐるっていうのは写真の右上にある料理で、万能ネギとかアサツキのような緑色のひょろっとしたタイプのネギを、1本1本根元に葉をぐるぐると巻き付けて酢味噌を付けて食べるお料理。初めて食べたんだけどサッパリして美味しかった。

どれもとても味が良かった。特に馬肉のたたき、美味しかったなぁ〜。この夜ご飯は大成功!今回の旅行で一番忘れられない食事となった。

遅い時間の電車を予約してあったので、市電で熊本駅へ戻りつばめに乗って博多へ。もしお腹に余裕があったら、次の日は早起きしなくて良いし、屋台行っちゃう?とか言ってたんだけど、しっかり食べてきてしまったので屋台に寄る余力は無かった。

結局博多の夜の屋台を楽しむことは出来なかったな。ホテルの横に焼きラーメンの人気屋台があったのに…。その点はちょっと心残りだった。

すぐにシャワーを浴びて就寝。この日は朝から夜までめいっぱい盛りだくさんの予定だったけど、色々ありつつなんとかほぼ予定通りに行けて楽しかった。熊本城も阿蘇も、行って良かったな。
<最終日に続く>
by anewyearsday | 2014-09-17 23:55 | | Comments(0)
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