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震災から1年
東日本大震災から丸1年が経過した。私は去年のあの日のあの時間と同様、家に1人でいる。今日は日曜日だからだけど、去年の私は無職だったから家にいた。

去年の3月11日は金曜日。そういった意味で言えばあの日と同じ状況だったのは一昨日の金曜日だろう。約半年前に今の職場に出戻りして以来、地震があった日のことをみんなに聞いたりした。あの日東京では帰宅困難者が多数出たということで有名だけど、うちの課では帰る手段が無くて帰れないんじゃなくて仕事が終わらなくて帰れなかったらしい。今年も同様に忙しく、一昨日は私も気持ちばかりの残業をしてきた。

家族の安否も分からず、一人暮らしの人は自分の部屋がどうなっているかも分からず、まだ終わらないその日の納期の仕事をやるしか無かった。ただその仕事も、震災があって中止になったりして使われないんじゃないか…?という気持ちで作業し続けなきゃならなかったのは辛かっただろうと思う。翌日家に帰ったら家の中がぐちゃぐちゃでテレビや照明器具が壊れていたなんて言う人もいた。

一方の私は家に1人でいたんだけど、1人で怖くなかったですか?と聞かれたりもした。けどもしかしたら、1人でいたからこそ冷静でいられたんじゃないかとも思う。とにかく棚が倒れないようにしなきゃ!と思い、2つの棚を両手で押さえ、部屋の隅の手が届かないところの棚はソファーを動かして押さえた行動は冷静だったと思う。

両手で棚を押さえながら間にある壁にほとんどしがみつく形だったから、かえって自分を支えられたのかもしれない。でも揺れている時間が長かったから、後半は怖くて泣く寸前だったような気がする。

夕方までには親と連絡が取れて一安心したけど(母は韓国に行ってたけど)、夫とは夜まで連絡が取れず少し不安だった。だけど夫はテレビ局で仕事をしていたため、地震で何かしらの事故や被害が出ていたとしたらテレビを観ていれば分かると思い、何も報じられないので大丈夫だと思っていた。それよりも家や自分の方は大丈夫だから無理して帰ってこないで安全なところにいた方が良いよ、と言うことだけは伝えたかった。

最近震災関連のテレビ番組を観ていると、被災地の人たちが「世間はもう自分たちのことを忘れてしまっているんじゃないか」と不安に思っているという声を聞くけど、忘れているわけが無いのに。忘れられていると感じるのは、支援が足りないからだろうか。でも被災地の人が「もらい慣れしてダメ人間が増える」と言っている意見も聞き、被災地の人なのにそう思うなんてすごいなぁと思ったりした。

人の命とか平和な暮らしがどれだけ尊いものかということを、痛烈に感じる一年だった。
by anewyearsday | 2012-03-11 15:31 | 日記 | Comments(0)
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