夏休みは読書をしたくなる。この間本屋に行った時に買ってきた本を数日前に読んだ。群ようこの「こんな感じ」という本。
出てくるのは54歳、51歳、49歳の友達アラフィフ女性3人。みんな独身でそれぞれにクリエイティブな仕事をしている。色々なことをきっかけに3人は同じマンションの同じ階に住むことになる。年齢相応にそれぞれ身体の不調が出てきたりしつつ「はぁ〜、何だかねぇ」と言い合って暮らしている。3人とも結婚願望はなく付き合っている男性もいない。3人が互助会という形で、いつも近くに住みそれぞれ助け合う生活をすることを誓いあっている。そんな3人の日々のお話。 この本を読んでみようと思ったのは、自分もいつかなる50代の女性の姿をちょっと見てみたいと思ったからだ。自分は30代半ばで既に色々な衰えも感じているのに、これから40代50代と、色々な問題が起こってくるに違いない。そんな50代女性の暮らしを群ようこが、淡々と面白く描いているなぁと思ったのだ。当然、体調不良や親の介護の問題など色々出てくるし、決して勇気づけられたりはしないけど、そういうことは誰にでもやってくることだしと、少しは明るく構えられるかな?という気になった。 結婚前は私も結婚願望が無く、独身で生きていくのかも〜と何となく思っていた。同様にあまり恋愛や結婚の話をしない女友達がいて、その友達がいれば独身でもいいか〜なんて考えていたこともあった。その友達とは18〜21歳までやっていたバイト時代の友達なのだけど、その頃のバイト仲間とは辞めた後もずっと仲が良く、近い年齢の男女が揃ってよく飲みに行っていた。 その頃、歳をとったらコミューンみたいなのを作ってみんなで暮らせばいいよね〜とか言っていて、本当にそれもありかな、と思っていた。伴侶がいなくても、友達とつかず離れず協力し合って生活していけば孤独ではないし、歳をとっても怖くないかも…と思った。今は結婚はしたけどこの先何があるか分からないし、そう言い合った友達とはずっと付き合っていたいなぁと思う。 コミューンは「地方自治体の最小単位」の意味だけど、小説の中の互助会という言葉の方がいいと思った。辞書には「会員どうしの助け合いを目的につくられた組織」とある。友達との互助会、是非会員になってみたい。
by anewyearsday
| 2009-08-11 20:48
| 本
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