カテゴリ:本( 65 )
昔の方が好きだった
このブログも初期の頃は読んだ本の感想をよく書いていたんだけど、最近はあまり書かなくなってしまったな〜。本は時々読んではいるんだけどね。司馬遼太郎とか。

読書は好きなんだけど、今は時間が無くて一時期のようにたくさんは読めなくて。読書量が減ったのもあるけど、本の感想を書くとなると、ちゃんと書くために部分的に何度か読み返したりするため、結構時間がかかるのでなかなかできなかったり。

あと、読んでも書くほどの感想が生まれない時もあって。何も感想がありません、というのも感想ではあると思うんだけど。

私が好きな作家というと名前を挙げるのが、長嶋有。本屋でまだ読んでいない新刊を見かけたら買うという感じで、私が唯一ちゃんと新刊をチェックしている作家さん。そんなに頻繁に出ないから追いかけられる。

一番最近だと「もう生まれたくない」という作品を読んだ。読んだんだけど、私にはあまり面白くなかった。感想が浮かばない。

この人のいつもの作品のように、淡々とした日常の描写がたっぷり。色々な登場人物がいて、視点がその一人一人に移っていく。こういうのを群像小説というみたいなんだけど、最近長嶋有の作品はこういうタイプのが多い。

以前の作品にもこういう群像小説はあったけど、より多くなったのかな?と感じる。まぁそれが悪いわけではないのだが、そればっかりではちょっと飽きる。

その日常の中に実際に起こった事故や事件、有名人の死などが実名とともに織り込まれている。登場人物たちは一般の人で、その訃報や事故には登場人物たちは直接関係無い。有名人の訃報を聞いた時はそれぞれに色々なシチュエーションで、各自それぞれの感想を持つ。

死は日常、ということなのかな。ちょっと、この作品はなにを言いたいのかがよく分からなかったんだよね…。

タイトルの「もう生まれたくない」というのは、「もう生まれたくないから今を精一杯生きていくんだ」という思いが込められているんだそう。それは読んでから知ったことなんだけど、作品を読んでいる最中には感じられなかったなぁ。

ネット上に転がっているこの本に対する色々な人の感想を読んだけど、賛否両論だったな。良い人には良かったみたいだし、だめな人にはだめだったみたい。

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ここしばらくの長嶋有の作品も読んでいるけど、今回と同様に私にはあまり良くなくて。昔の作品には結構好きなものもあったから、その時の面白さを期待しちゃってる部分もあるのかな。

「泣かない女はいない」とか「ジャージの二人」「夕子ちゃんの近道」とか、好きだったんだけどなぁ。

ちょっと作風が変わってきたのか?いや、作風が変わったというより、長嶋有の書きたいテーマが私の好みじゃなくなってきたのかもしれないな。

上に書いた作品たちはまた読み返したいなぁと思うから本棚に置いておきたいけど、あまり良くなかった作品は手放そうかなぁ。

本当は、好きな作家だから手放さずに持っていて何年か後にまた読み返して、その時の私なら理解できた〜とか感動した〜とか思いたいというのもあって…。

でももうだいぶ前から本棚がいっぱいになっていて、本を減らさなきゃいけない状況。もう一度目を通してみて、残す本と残さない本を吟味したい。

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by anewyearsday | 2017-10-12 23:01 | | Comments(0)
衝撃タイトルの話題作
天気予報で今日は雨だったので、昨日のうちに色々な用事を済ませて今日は家でのんびり過ごしている。まぁ雨でなくても高い確率でのんびり過ごしてはいるのだが。

昨日は夫も帰ってこないし土曜の夜だし時間も気にしなくていいということで、夜遅い時間から本を読み始めた。こだま著「夫のちんぽが入らない」。タイトルがタイトルなので大きく宣伝も打てない中、発売後即重版となったという話題の作品。

タイトルはインパクトがあるが、内容は決してエロでも下ネタでもコメディでもない。人生の色々な問題に直面した夫婦の苦痛に満ちたお話しだった。これから読みたい人はネタバレになるので、この先は読まないでください。

子供の頃から人と関わるのが苦手だった主人公。かなり田舎の集落から大学進学のために地方都市へ引っ越して一人暮らしを始める。同じアパートにすむ同じ大学の1学年上の男性と知り合い、告白されてすぐに付き合うことになる。

しかしいざ事に及ぼうとすると、彼のモノが入らない。拳と壁のようにただぶつかり合っているだけで、全く入っていかない。彼は初めての人とするのは初めてだからと言って、主人公のことを処女だと思っていた。

でも主人公は過去に一度だけ経験があり、処女ではなかった。そしてその時はちゃんと入った。彼のモノは大きいサイズらしいのだが、今まで付き合った相手や風俗ではちゃんと入ったのだ。

ともかく入らなくても2人の関係が壊れることはなく、彼からのプロポーズで大学卒業後に結婚する。2人の仕事は教師で、職場は違うが同業ということでお互いに理解し合いながら、夫のちんぽが入らないという問題以外は穏やかに日々が続いた。

ところが異変が始まる。主人公の受け持ったクラスが学級崩壊に陥った。その問題とも真摯に向き合い努力を続けたが、状況は悪化していく。同僚にも夫にも相談できずに1人で苦しんで、どんどん身体や精神に支障を来してくる主人公。

そのうち出会い系だと知らずに悩みを書き込んでいたサイトで、コメントをくれた見ず知らずの男性と会い性的関係になってしまう。夫のモノは相変わらず入らないのに、そういう相手のモノは何故か入る。辛いことがあるたびに色々な男性と会い、複数の男性とそういうことをした。

学校で次年度の希望学年を記入する用紙が配られた頃、身体も精神も限界を迎えていて、解放されるために年度末で仕事を辞めることを選択する。無職になった主人公に母親は早く子供を産めと言う。でも夫のちんぽが入らないのだから妊娠も出来ない。

主人公はそれほど子供を望んでいなかった。子供よりも仕事を頑張りたかったし、もし子供が出来たなら両立は出来ないから仕事は辞めるとも考えていた。主人公は子供の頃、働きながら子育てをしていた母親から虐待を受けていた。自分も親になったらそうなるのではないかという恐怖があり、子育てが良いものだと思えなかった。

退職から1年ほど経つと、自己免疫疾患の一種で身体中が痛み起きられないという症状が出始める。何種類もの投薬を必要とし、入退院を繰り返す生活となる。そんな頃義姉の妊娠や自分の妹たちの出産などが重なり、出産というものを真剣に考えるようになる。

ところでこの著者の文章はクセが無くとても読みやすく、淡々とした書き方が私の好みに合っていた。学級崩壊から自分まで壊れていく様を読むのは辛かったが、内容とは裏腹にすらすらと読み進められた。なのに後半突然、滂沱と言うと大げさだけど、涙がはらはらと溢れて止まらない数ページがあった。

子供を授かることを考え始めると医師に相談し、胎児に影響がある薬の使用を中断し、身体から薬が抜けると妊活を始めた。相変わらず夫のちんぽは満足には入らないながらも努力した。「子供できるかな。私育てられるのかな」と不安を口にする主人公に、夫は「あんたの産む子が悪い子に育つはずがない」と断言する。

しかし薬を止めたせいで持病が悪化。妊活どころか日常生活もまともに送れなくなってしまう。夫の心配もあり妊活は三ヶ月で終了する。この先も2人だけの生活でいいじゃない、子供なんて邪魔なだけと言って励ましてくれる夫。でも夫が姪っ子をあやしている姿を見て子供が欲しいのだろうなと感じ取った主人公は、気を遣って嘘をついてくれていると気付いていた。夫にはとても愛されていた。

このあたりの数ページの描写は、すごく自分と重なった。私の胸にぐさりと刺さる文章がいくつもあった。

「子供を持ちたいと思えないこと、ちんぽが入らないという現実、それらを開き直って堂々と生きていないこと、周りに気を遣わせてしまっていること、自分の中に巣食う感情すべてが悲しかった。」

「すべては私の気持ちひとつなのだ。はっきりと口には出さないけれど、夫は子を望んでいると思う。」

「無念に思う気持ちとは裏腹に、どこかほっとしている自分もいた。ようやく産もうという気持ちになって、出来る限りのことをやってみた。何もしなかったわけではない。そのことが、少しだけ前とは違う。あのときこうすればよかった、と自分たちを責めることはないかもしれない。これが私たちの決断だと胸を張って言えるような気がした。」

「私たちは性交で繋がったり、子供を産み育てたり、世の中の夫婦が普通にできていることが叶わない。けれど、その「産む」という道を選択しなかったことによって、「産む」ことに対して長いあいだ向き合わされている。果たしてこれでいいのか、間違っていないだろうかと、行ったり来たりしながら常に考えさせられている。皮肉なものだと思う。」

これらはまるで私のようだった。私は入らないわけではないし、それほどの努力をしたわけでもない。妊娠するかもしれないという可能性がまだあるのに、自分の都合で子供を作らないという決断をした人の心はこんな感じだと思う。

持病の薬を断った三ヶ月と妊活をした三ヶ月、たった半年で諦めるなんて早いと、辛抱が足りないと他人からは思われるかもしれないけど、その半年に含まれない年月を充分頑張ってきたと主人公は考える。だから夫の言葉を受け止めて生きていこうと決める。

主人公の母親が夫の両親の所へ、娘がお宅の後継ぎを産めず申し訳ありませんと謝罪に行く。もちろん相手は怒っておらず、義父からは「気にしない、気にしない」と言われる。母親がこれにて一件落着と言って、その日から子供のことは言わなくなった。母自身も執着を断ち切ったのだ。

子供を産むのを断念した後は性交の回数は年に一度だけとなり、その後どちらからともなく夫婦間の性生活は終了した。主人公は早期閉経し、夫は教師の仕事の激務から、パニック障害を発症し薬を飲むようになる。主人公は自分が辛かった時期、誰にも話せず1人で抱える苦しみを知っていたので、自分だけは味方でいようと強く思う。

出会った頃、主人公と夫の関係を兄妹みたいと笑った友達がいたが、まさにその通りだった。まともに性交が出来ないのに離れずにいて、恋人や夫婦を超越して血縁関係のようであり、長い時間をかけて精神的な結びつきだけを強くしていった。もう性交しなくていいし入るかは入らないかこだわらなくていい、子供を産むことも考えなくていい。少しずつだけど長くとらわれていた考えから解放されていく。

あとがきを読むと、この作品は著者のエッセイとして書かれたものに加筆修正して出版されたもので、創作ではなく事実なのだということが分かる。最初は活字で書かれていたあとがきの文章が、途中からおそらく著者の手書きの文字で書かれているのが、その事をリアルに物語っている。

この著者はたぶん私とほぼ同い年くらいだろう。あとがきによると著者の夫や両親は、著者が執筆していてこの本が出版されることも知らないのだそうだ。大事なことが身近な人に言えないタチのようだ。それによって苦しんできたのに。共感できる部分もあったが、私よりも何倍も辛い思いをしてここまで来たのだろうなぁと思う。

私も自己完結タイプであまり人に色々なことを話さないけど、こうやってブログを書いて表現しているのがいい場になっている。夫にだけは面白かったことや困ったことやら色々なことを話して、著者のようにはならない方法で絆を強めていきたいと思っている。

数時間で一気に読了できるほど読みやすく、その後の展開への興味が止まらなかった。すごい作品を読んだ。

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by anewyearsday | 2017-03-26 18:52 | | Comments(0)
死に様に興味?
f0072757_16501080.gifちょっと前にこんな本を買った。「切腹で読む日本史」。平安から昭和まで、最期は切腹に至った歴史上の人物たちについて解説されたもの。切腹の本を読むなんて、悪趣味?

でも「真田丸」を観ていて切腹してこの世を去った人物を何人か見て、切腹の意味とかどういう経緯でそこに辿り着いたのかなど興味を持ったのだ。

討死と言っても戦って戦死したというより、実際は切腹で亡くなった人も多いようだ。戦で敵に追い詰められたり敗戦が濃厚になったりすると、敵に首を取られる前に自ら切腹を選んで潔く死ぬのが武士の美学。

自分の主人のために死んだり、疑いを掛けられて潔白を証明するために死んだり、切腹にはそれぞれに意味がある。

自分で腹を切るなんて痛そうで想像しただけで怖くて、出来るわけがない。でもそれをやった人達が大勢いたのだ。

つい先日は「戦国武将の死亡診断書」「幕末志士の死亡診断書」という本を紹介したばかりだけど、私って歴史上の人物の死に様に興味があるのかしら?
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by anewyearsday | 2016-10-22 17:04 | | Comments(0)
読了!
f0072757_21331152.gif司馬遼太郎の「関ヶ原」文庫本上中下巻、読み終わった〜!行きと帰りの電車の中、寝ずに頑張った。昼休みも読んだ。

「真田丸」ではあっという間に幕を閉じてしまった関ヶ原の合戦。あまりにもあっという間だったから、この本を読んでいたのはちょうど良かったかも。

ドラマで描かれなかった数々の状況や出来事、そこに関わった人々の思いや動きなどをたっぷりと知ることが出来た。

物語は秀吉が亡くなる少し前から始まる。石田三成とその家臣島左近や徳川家康だけじゃなく、日本中の大名たちの、戦の前から最中、後までの気持ちや行動が次々と登場する。

これを読んでいると石田三成は本当に人気が無くて、可愛そうだった。家康と戦ったものの身分は対等に戦えるほどのものではないし、事務仕事ばかりで戦経験も無いし、考え方も人としても未熟、負けるなぁと感じてしまった。

西軍に付いた多くの大名たちは様々な事情で西軍に付くはめになってしまっただけで、西軍は負けると思っている。でも戦で負けたら家の存続が危ないので、徳川に情報を送ったり戦で動かなかったりして東軍に見方した。裏切ったのは小早川秀明だけじゃなく、実は山ほどいたというのはショッキングだった。

それでも最後まで豊臣家への忠義と打倒!家康!の気持ちで頑張っていた。石田三成は関ヶ原の合戦後に斬首となったんだけど、最初は切腹もさせてもらえずに罪人として斬首になったのかなぁと思っていた。でもこの小説だと、負けが見えてきた戦場から逃げたのは、ここで死んでは家康を討つ事は出来ないと思っていたから。この戦で負けても、また立て直してもう一度家康を倒すことを信じていたから。死ぬ直前まで本当に、その気持ちがあった。

切ないなぁ、石田三成。

いや〜、長かったけど読んで良かった。面白かった。歴史物、一度ハマると他の色々な人や時代の話も知りたくなっちゃうなぁ。
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by anewyearsday | 2016-10-06 22:32 | | Comments(0)
合戦の中から合戦
f0072757_21211124.gif旅行で上田へ行った時に真田氏歴史館で夫が買った、大阪夏の陣図屏風の絵柄の文庫本カバー。

屏風は横に長いものだが、右隻の真田隊がいる部分だけがこのカバーに使われている。

人や馬が密集していて可愛い。昔の合戦を描いた屏風は色々見たが、やっぱりこれが一番良い。

最近本を買った私に夫が貸してくれた。その理由は私が買った本にある。


f0072757_2128395.gif文庫本カバーの中身は…。買っちゃった!司馬遼太郎の「関ヶ原」。

もう今年は完全に「真田丸」の年。もう頭の中が安土桃山時代。今の私、何かを見たり聞いたりしても、すぐに「真田丸」に例えちゃうという病気を患っている。

来年秋公開の映画化が決まり、映画よりまず読みたい!と思って読み始めた。「真田丸」も関ヶ原の合戦が近づいている頃だし。


司馬遼太郎の小説は新撰組ものの短編を読んだことがある。司馬遼太郎原作をドラマ化した「坂の上の雲」は観た。今回は初めて戦国時代もの。

「関ヶ原」は文庫本で上中下巻となっているのでまぁまぁ長編。全部読み切れるか心配な部分もあるけど…、今の私ならきっと読める!

この本を買ってきてテーブルに置いていたのを夫が見て、あの文庫本カバー使えば?と言ってくれた。合戦ちがいだけど…。大阪夏の陣の中から関ヶ原の合戦が出てくるなんて、面白い。
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by anewyearsday | 2016-08-26 21:41 | | Comments(0)
最近買った本
f0072757_21101797.gif2年ほど前に買った「中身の本」の第2弾が出ていた。

今回は「クローゼットの中身」。前回も書いたのだが、私は鞄の中身とか収納の中身などを見るのが好きみたい。

一年中上手に服を着回して、少ない服でオシャレにコーディネートしているひとには感心するし、オシャレだけどやっぱり服が多い人は、こりゃ服が好きなんだろうなぁと思ったり。服が多くても綺麗に見やすく整頓されていれば不快感もない。

クローゼットもそうだが、本棚、CDやDVDの棚、靴箱などにはその人の個性やこだわりが出る。同じ用途のものを1カ所にまとめた場所には、その人そのものが詰まっているような気がして面白い。



f0072757_21364816.gifそれと少し前に本屋に行った時に、好きな作家のまだ読んでいない作品を2冊も見つけてしまったのでまとめて購入。

長嶋有は私の好きな男性作家で、唯一作品を読み続けている作家で、過去にも数回、読んだ本のことを書いたことがあると思う。

この作家さんはあまり高い頻度で新作が出る人ではないので、大きい本屋に行くたびに新作が出ていないかチェックしても出ていない時が多いので、ついついしばらくチェックを怠っていた。


久しぶりに文芸のコーナーで男性作家の「な」の所をチェックしていたら、最近発売された「三の隣は五号室」と去年発売された「愛のようだ」を発見。

そういえば長嶋有の作品を読むのは久しぶりだ…と思って読んでみたけど、やはり文章や表現が飄々として私の好きな感じは健在。

「愛のようだ」は恋愛ものなんだけど、あまり話が恋愛そのものに触れてないのに恋愛ものになっているのが不思議だった。作家と私はほぼ同世代なんだけど、作品の主人公も同世代で作中に出てくる曲や漫画の話などが私にも懐かしいもので、やられたーって感じ。

「三の隣は五号室」はまだ読んでいる途中。読む時間がちょっとしかないので、ちょっとずつしか進めない。たくさんの登場人物が代わる代わる出てくるので、ちょっとワケ分からなくなりそう。

本が一度に増えて本棚はぎゅうぎゅう。何度も本棚を見直して入らない本を処分しているので、もう処分出来るものが無い。それでも何とか入るように移動させたけど、かなりしんどくなってきた。
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by anewyearsday | 2016-07-23 21:49 | | Comments(0)
子の無い人生
f0072757_22431789.gif酒井順子著の「子の無い人生」を読んだ。酒井順子の本は一昔前に話題になった「負け犬の遠吠え」を読んで以来だ。…ていうかちょっと前に「都と京」っていう本、読んでたじゃんって気付く人もいるかもしれないけど…。

本当は「子の無い人生」というタイトルを聞いて興味が湧いたので、酒井順子の作品について調べていた。その時に「都と京」という作品も見つけて、読んでみたくなったので同時に購入。読むのがより楽しみだった方を後回しにしただけなので、私の中では「負け犬の遠吠え」以来読んだ、という扱いに。

実は読んでからだいぶ経ってしまっているので、早く書かなきゃと思っていたんだけど…。この手の話題になると私も色々と書きたいことがあり、思っていることをちゃんと整理してじっくり書こうと思っていた。


時間がある時にちょっとずつ文章を書いていたのだけど、なかなか時間が無くてどんどん時間ばかりが経ってしまった。いざ書こう…と思うと色々なことが考えついてしまい、一件の記事にまとめることも出来なさそう。そこでもうまとめるのは諦めて、この件に関しては何度か書いていけばいいやということにして、とりあえず投稿することにした。

ところで「負け犬の遠吠え」を読んだのは私が30歳手前の頃。出版されたのが2003年の10月だそうだから、読んだのは28の終わりか29歳頃と思われる。読んだ人もいるだろうか…?

当時、「負け犬の遠吠え」の中で負け犬と定義されている「未婚、子ナシ、三十代以上」という状態にもうすぐ私もなろうかと言うところだったから、他人事ではないなぁと感じていた。それでこの本を手に取ったんだと思う。現在のように結婚している自分は、まだ想像できていなかった。

「子の無い人生」の「はじめに」の章で著者は「負け犬の遠吠え」が出版された時、既婚だが子供がいない自分は負け犬なのでしょうか?という読者の声が意外と多かったと書いている。その頃著者は、結婚できているんだから当然それは負け犬ではないと思っていたらしいのだが、今になってそういう状況の女性達が負け感を抱いていたのかが分かるとも記されている。

著者は私の8つか9つ年上、なので50歳になるかならないかくらい。私より少し先に人生を歩んでいる。著者は40代になって、女性の人生の方向性には「結婚しているか否か」より「子供がいるか否か」の方が深く関わってくるのだとようやく分かったと記している。

私も同じようなことに30代の終わり頃に気付いた。このブログで「人生の岐路」というタイトルでその時に思ったことを書いている。

結婚する前は結婚って人生の一大イベントじゃん!って思っていたけど、実はそんなに大きな変化が起こる出来事ではないんだなと気付く。最初は新しい生活に期待や戸惑いもあるけど、ルールやサイクルが出来てくると人間は慣れていくもので、落ち着いてしまえば大人2人が暮らしていてそれほど大きな出来事というものはない。

親が亡くなったりどちらかが病気になったり仕事を変えたりなどが無い限り平坦な道だろうし、ある程度この先の生活も予測できる。しかしもしここに子供がいたら、一気に違う人生になる。2人ならお互いのことをだいたい分かることもできるけど、全く分からないもう1人の存在が増える。

この子供という存在が、自分達の予測できない事態をもたらしていく。子供の健康のことや幼稚園や学校のことに応じて住む場所や仕事を変えたり、予定通りに行かないこと、自分達のことより子供のことを最優先にして動かなければならない時もたくさんあるんだろうと思う。

離婚したりシングルで産んでいたりしていても、結婚していることより子供がいることの方が大きい。ほとんどの場合、自分が死ぬまで子供はずっと存在する。結婚は離婚してしまえば終わるけど、子供は一度産めば自分の一生の最後までついてくる。

子供がいるということは、人生を自分の予測出来ない方向へと運ばせる要因を持っているということ。子供がいる人生は、今の人生にもっと枝葉が増えるようなものなのだろう。

また本の中で著者は、自分の親を看取った時に「親が死んだ時のために子供は存在する」ということが分かったとも書いている。父は先に他界していたため、母が亡くなった時に自分と兄夫婦とで看取ったという。母親他界後の様々な作業をこなしながら、自分が死んだ時は誰がこれをしてくれるの?と思ったそうだ。

もちろん著者も、「人は死ぬ時に看取ってもらいたいからという理由で子供を産むわけではなく、男女が出会ってその愛の結果として誕生するのが子供」としている。だけど子供は「親をきちんと死なせ、その遺体をどうにかする」ものなのだということも感じたと言うのだ。

これに似た話、以前考えたことがあったような…と思ったら、山口智子のFRaUのインタビュー記事のことを書いた「デリケートな話題」という記事でだ。「子供を産まなかった人は自分がいずれ介護が必要になった時、他人様の子供に介護してもらうことになる」という批判をしている人がいると知り、びっくりしていると書いた。

死んだ時のことか介護のことかで多少違うけど、結局子供って、自分の後のことをどうにかしてくれる人物なんだなぁと思う。ただ、子供を持たなかったからと言って批判される筋合いは無いと思うけど。そういう人がいたらいたで、それに対応するために人々は考えたり動いたりして新たな事業や産業が生まれていくわけで、決してマイナス面ばかりではないと思うから。

子供がいない人は今後、自分が死ぬ時に看取ってくれる人がいないことを想定して、何をどうしようかとあれこれ考えていくことになる。子供達がいるから安泰…っていう人よりもきっと痛い目を見る人も多いだろうしそれなりのリスクを背負って生きているんだから、子供がいない人をあまり批判しないで欲しい。

この本では他にも子無し人生を歩む人著者の考えや経験、問題点など、様々なことに触れている。そうそう!そうなのよね!と思うことがいっぱいあり、この本を読んでいる間私の心の中では、首が取れるんじゃないかと思うくらい何度も何度も首を縦に振っていた。

私と同じような年齢で結婚しているしていないにかかわらず子供のいない人、この本読んでみたらいいんじゃないかしら。まだ書きたいことはあったのだが、収拾が付かなくなりそうなのでとりあえず今回はこの辺にしておこうと思う。
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by anewyearsday | 2016-06-08 23:42 | | Comments(0)
好きな京言葉
昨日書き忘れていたのだけど、酒井順子著の「都と京」の中に書かれていたことで、私も以前から同じように思っていたことがあった。

それは京都の人が使う「…してはる」という言葉について。京都だけじゃなく関西地区では使われる言葉だと思うのだが。著者は「東京弁にもこの言葉があればいいなぁ」という風に評している。

私も京都へ行った時に夫や義母義姉が「…してはる」と言うのを聞くと、いいなぁと思っていた。なんか「はる」が入るだけで優しくなるというか。自分も使ってみたいけど、東京人が真似して使っているんだなぁと思われそうで恥ずかしくて使えない。

義母達の会話を聞きながら、どんな時に「はる」を使っているのかなと考えていた。最初は敬語みたいに「…してらっしゃる」という意味で使っているのかなぁと思っていた。よく聞いてみると、知っている人にも知らない人に対しても、驚いたことに動物に対しても使っていることが分かった。敬語では無いようだなと思った。

本にも著者が同様に思ったようだ。そしてどうやら敬語では無さそうだということに気付く。では何なのかと著書が導き出した推察は、自分と他者を区別する時に使用する言葉だというものだった。なるほど、そう言われるとそうかも〜と納得させられた。私は東京人なので、それが正解ではないのかもしれないけど。

私の夫は東京へ出てきて20年足らずだけど、普段仕事では関西弁や京言葉は出ない。私といる時は少し混ざる。私も夫につられて「…やなぁ」とか、少し語尾に関西弁が混ざったりすることもある。でも「…はる」は意識して言わないと、自然にはなかなか出ない。

この言葉は東京人にとっては羨ましい、使ってみたい憧れの言葉のように感じる。
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by anewyearsday | 2016-04-13 23:04 | | Comments(0)
京男と暮らす
両親が東京出身のため、私は東京に近い神奈川県内と東京で生まれ育った。そしてこれからもずっと東京かその近郊に一生暮らしていたいと思っていたため、結婚した相手が将来田舎へ帰ると言う人だと嫌だなぁと思っていた。だから結婚する相手は東京かその近郊出身の人じゃなきゃ!とうっすら考えていた。

そんな自分がまさか、京都出身の相手と結婚するとは思わなかった。夫と付き合う前に京都出身だと聞いた時、嫌だなぁとは思わずむしろ好印象ですんなり受け入れられた。これがもし同じ関西でも東京と同じような大都市である大阪だったら、なんか逆に受け入れられなかったかもしれない。

それだけ京都というのは、日本の都市の中でも好印象なのだと思う。でもそれと同時に、本当のところは良く分からなくてちょっと怖い土地でもある。観光で訪れるには良い所だけど、よそ者が入っていって暮らすにはちょっとハードルが高い。

夫と結婚してから何度も京都へ行くようになり、夫を始め義母や義姉など京都の人とも触れ合うようになった。まだまだ知らないことばかりだけど、少しずつ知っていきたいなぁと思う奥深い場所。

観光で行く歴史ある寺社や建物、街のこと、お店、美味しい食べ物などハード面ももちろんだけど、京都の人についても知りたいと思う。そこで、面白そうと思った京都に関係する本を読んだりすることが、結婚以来時々ある。

先日、最近買った本や雑誌を写真で紹介したが、その中に2冊、京都に関する本が入っていた。1冊は井上章一著「京都ぎらい」、もう1冊は酒井順子著「都と京」。

「京都ぎらい」というタイトルなのだが、別に私が京都を嫌いなのではない。京都出身である私の夫は京都人にしては珍しく、京都をそれほど愛していない。もちろん嫌いなわけではないと思うのだが、京都人は京都に執着している人も多いと聞く(私も以前何かの本で読んだ)ので、ちょっと珍しいタイプなのかなと思う。

この本では、第一章の「洛外に生きる」と題された章が面白かった。京都の人は、京都出身と言っても洛中と洛外では違うという意識があるようなのだ。特に洛中の人から見ると、洛外の人が京都出身と言っていると何言ってんの?という感覚なのだそうだ。

東京の人にはあまり洛中洛外という認識はない。京都出身と聞けば京都府内もしくは狭めても京都市内の人なんだろうと思う。でも京都市内にも色々な市があり、その市によって立場が違うようなのだ。

ちなみに洛中というのは安土桃山時代の終わり頃、豊臣秀吉が築いた京都の町を囲った土塁である御土居(おどい)によって仕切られた内側にあたる。京都市の中でもかなり中心地の狭い範囲であるなぁと私は感じる。中心地に住む人たちは自分達こそ京都!だと思っているようなのだ。

東京の感覚だと23区と23区外というのがそれに近いのかな?と思った。でもそれだと範囲が広すぎてちょっと違うみたい。どうやら山手線の内側と外側というのがそれに近いようだ。でもその中で生まれ育った、もしくはそこに住む人達だけを東京出身と見なして良いと言うならば、それはごく限られた人になってしまう。

東京は外の土地から来た人が多い街なのに対し、京都は外の人を受け入れにくい土地。だからより中央に住んでいることこそ良しとし、中央に住んでいる人こそ京都人なのだという意識が強いのかな?

夫の出身地は一応京都市内、それも南禅寺も平安神宮も銀閣寺も下鴨神社もある左京区である。でも夫が生まれ育ったのは、洛中洛外という仕切りに引っかからないくらいの田舎。初めて行った時、ここも京都市なの?と思ったほどだった。

既に田舎だと認識しているから、洛中とか洛外とかそういう意識はあまり無いのだそうだ。たぶん、惜しい場所にいる人ほど意識するものなのだろう。また、夫がそういう土地に生まれ育ったからこそ、京都愛というものが薄いのだろうか?

「都と京」では様々な観点からの東京と京都の違いについて、著者なりの考察が述べられていた。色々なエピソードがある中でやっぱり感じたのは、京都ってどうしても女性のイメージが強いということ。もちろん女性の著者の本のため観点が女性なんだと思うが、京都という土地は女性が強い土地なのだろう。

京女という言葉はよく聞くし、イメージが湧きやすい。例えば、表向きは物腰の柔らかい奥ゆかしいような言葉に聞こえても、裏には違う思いが込められているとか。そう思うとお付き合いするのがちょっと怖いような気もしたりして。

でも京男って言葉はあまり聞かない。京都の男って…どういう男なんだ?いまいちイメージが湧きにくい。一緒に暮らす夫が京男らしい男では無いような気がするし。ちょっとのんびりしている感じだけど、それは夫がたまたまそうだっただけで、それが京男の特徴なのだろうか?

ちょっと調べていたら、政令指定都市20市の未婚率の調査で、男性の1位は京都だったのだそうだ。京男は草食系と言われているらしいのだが、それは本当なのかな?

結局、本を読んでも京都のことが分かったような分からないような…。とりあえず難しい土地であるといった印象だけが残った。
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by anewyearsday | 2016-04-12 23:30 | | Comments(0)
本に走る
忙しい…と思っていたら今日から新年度。パソコンを開くのも久しぶりな気がする。仕事はちょっとずつ落ち着き始めてきた。

明日は久しぶりに夫も休みなので良かった。最近夫と出掛けてなくて洋服を見たりもしていない。そうなると普段買わない本や雑誌に走ってしまう傾向がある。

f0072757_21572080.gifここ最近の1ヶ月前後で買った本や雑誌。私がこんなに色々と買うのは珍しい。

本や雑誌は読まなくなったら手放してしまうものだから、お金を使うのがもったいないと思っている。中には以前紹介した本もあるし、いつも買っている雑誌もある。一度本を買うと本を買うハードルが少し低くなる感じがある。

読んだ感想を書きたいものがあったら、また後日書きたいと思う。
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by anewyearsday | 2016-04-01 22:08 | | Comments(0)



40代夫婦2人暮らし たぶん無趣味 …since2006.02
by anewyearsday
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広川様>>初めまして。 ..
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