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仕事と生活
今月いっぱいで、私の課の男性社員2名が会社を辞めてしまう。ただでさえ女所帯で男性は貴重な人材なのに、しかも二人とも私と同じくらいだけど長く勤めて、仕事もすごく出来るし会社にも貢献していた。私たちにとっては非常に大きな穴で、今後うちの課はどうするのか、みんなが考えなければいけない状況になっている。

一人は家庭の事情が主なのだが両親が離婚することになってしまい、彼も今年で30歳なので父か母どちらかと暮らすというのではなく、一人暮らしをすることになった。そのこと自体は会社を辞めることとは関係ないのだが、彼も今後の自分の人生を考えた。仕事自体は楽しいし仲間もたくさんいるし、だけどうちの会社ではいくら頑張っても給料もほとんど上がらないし、報われないのだ。うちの会社に入る前に別の営業職をやっていたけど辞めて、バイトから入って契約社員、社員と6年ほど会社を見てきて闘ってきて、それで彼が出した結論が退職だった。大学時代のサークルの先輩に誘われている仕事がありそっちでやってみようかなと考え、もうその仕事場の近くに引っ越しも済ませている。

もう一人は結婚して一年くらい経ち、今年の夏に子供が生まれる。今の給料では奥さんと子供を養って生活していくのは厳しい。本当は前にも一度子供が出来て、その時に給料のことで社長と直接話し合ったことがあった。だけど会社の体制は変わらない、不満があるなら辞めるしかない、という内容だったらしい。その後残念なことに子供が流産してしまったので、その問題は先延ばしになったようでもあるが、当然彼の中には会社に不信感があったはずだし、もうやっていけないという気持ちがずっとあったと思う。私もそれを知っていたから、彼はいつ辞めてもおかしくないと思っていた。辞めることを聞いた時は辛いと思ったが、奥さんの方は安定期に入って8月にはパパになると聞いて、よかったなぁ〜、おめでとう、と思い涙が出そうになった。

今まで何人の人がこういう理由で辞めていっただろうと思う。いや、はっきりとお金の問題を第一に辞める、と言った人はいなかったかもしれない。それならもっと早く辞めているだろうと思う。何か生活が変わるきっかけがあったときに今後のことを考える。そうすると、大変だけどそれなりに愛着もあるしやり甲斐もある仕事だけど、労働時間や内容に対しての給料の内容がどう考えても悪い、っていう結論に至る。

会社として、長く勤めた30歳越えた男の人が辞めていくってどうなのよ?かなりひどい状況だと思う。私は社長と直談判したという彼の話を聞いてかなりがっかりした。会社は社員を守ってくれないのか?と。私は女だしまだ何とかなる。それでももっと欲しいと思う時はあるけど。でも本当に生活のかかった人にはもっと重要な問題だ。

こういう風に辞めていく人がいると怖いのは連鎖反応だ。自分を含めてみんな、今後のことを不安に思ったりお金のことを考えたり、今まで何となく楽しいからやれていたというバランスが崩れ、一人一人がリアルに別の仕事のことを考え出すようになると思う。私も自分がいつまでこの会社で働けるだろうと考えている。体力の面、気力の面、経済的な問題。年齢と共にきつくなってくるのは確かなんだから、いずれはもっと楽な仕事を求めるはずだ。だけど逃げるようにして辞めていくのは嫌だ。苦しいけれどまだもう少しは頑張らなければいけないと思う。

何で会社はまだ分からないんだろう。社長が頭が固くて頑固なんだと思うけど…。社長や専務以外の上層部は理解している人もいるのに。これはうちの課だけの問題じゃなく、会社全体の問題なのだ。彼らが辞める理由を攻められる人はいない。みんな、しょうがないよねと思ってる。今回うちの課の二人の男性社員が辞めることを無駄にせず、考えてもらいたい。

もう一つ別の話だが、私の課は何もなければ基本的には日曜は休むことにしている。それでも別の営業各課は仕事をしている。うちの会社は営業(現場)各課が発注を受けたものを私たちが作っているというやり方になっている。だけど私たちが休んでいる日曜にどうしても必要なものが出てしまうことがあり、作る人がいなくて困るということがたまにある。だけど毎週そうなるわけでもなく、仕事のない日曜に社員を待機させておくよりは仕事の多い平日に全員で頑張った方がいいから、ずっとそうやってきた。

以前から他の課から、うちの課には日曜も出て欲しいという声もある。だけど上記のような理由もあり、あとは上の人がどういう話し合いをしてこうなったのか分からないが、日曜は要請があったりやらなければ間に合わない仕事がない限り休むことになっている。営業の人達の気持ちは本当は出て欲しいけど、必ず仕事が出るか分からないから「出て」とははっきり言えないんだと思う。だから言わなくても一人くらいはいて欲しいと思っている人もいるようなのだ。特に日曜に現場を多く持っている人はそういうケースが今までもあったようだ。

私たちは月曜から土曜までの、朝10時から定時は6時半だけど仕事次第では終電までという体制で働いている。本当に大変な時は朝まで…。勤務時間内は無駄な時間を過ごしているわけではなく、相当ヒマな時期以外は結構一日中みっちり仕事をしている。他の課が楽しているというわけではないし、どの課も大変で、でも勤務態勢や仕事の内容が違うから比べようがないのだ。私たちはその日の仕事が終われば帰るし、その週の仕事が終われば日曜は休む。かなりフルで働いているからみんな出来れば日曜は休みたいと思っていると思う。

シフト制にして日曜も誰か一人でなければならないだろうか。平日も忙しいし仕事量や人数的にもなかなかそういう体制に出来ない。でも長くいる人が頑なに日曜出勤にすることを拒んでいるだけで、そう思っている人がいなくなったら変わるだろうか。会社から指示されたらそうせざるを得ないのだろうけど。要請されたりたまにだったら出てもいいとはみんな思っているけど、もしかしたら、日曜出ることになるならこの仕事を辞めたいと思う人もいるかもしれない。

私も正直言えば、そんなに進んで日曜に仕事してもいいと元気良くは言えない。出てもいいけど別の日にしっかり休みが欲しい。でも平日休んでたら休んでたで、他の人に迷惑がかかったりする。それに自分は良くても課内には嫌だという人もいるかもしれないから、勝手なことをすると他の人にも迷惑がかかる。そうなると、それが出来ない人はじゃあ辞めてくれってことになるのか。

うちの会社はここ数年で取引先が増え仕事の量が確実に増えた。私の課も最初に比べれば大きくなり人数も環境も体制も整ってきた。だけど仕事ばかり増え利益は上がっているのかもしれないけど、社員はどうか。うちの会社は人件費がものすごく喰っていると言うけど、仕事をするには人材が必要なのだから、設備を整えるのも大事だけど社員を大事にしてもらえないと、会社は回っていかない。どの課も人数は慢性的に足りていない。だけど時給が安すぎてアルバイトを募集しても応募がない。そうやっているうちに会社にとって大事な人材をどんどん失っているのに。

あぁ、会社の愚痴は今まであまり書いてこなかったけど、その分まとめて出たな。まぁここ最近考えることがいっぱいあったから。とにかく、これから先ますます大変になっていくことは目に見えている。今日は色々考えちゃって疲れたし、明日からも大変だから、これから実家に行って癒されてこよう。
by anewyearsday | 2007-03-04 18:47 | 日記 | Comments(0)
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