このブログも初期の頃は読んだ本の感想をよく書いていたんだけど、最近はあまり書かなくなってしまったな〜。本は時々読んではいるんだけどね。司馬遼太郎とか。
読書は好きなんだけど、今は時間が無くて一時期のようにたくさんは読めなくて。読書量が減ったのもあるけど、本の感想を書くとなると、ちゃんと書くために部分的に何度か読み返したりするため、結構時間がかかるのでなかなかできなかったり。 あと、読んでも書くほどの感想が生まれない時もあって。何も感想がありません、というのも感想ではあると思うんだけど。 私が好きな作家というと名前を挙げるのが、長嶋有。本屋でまだ読んでいない新刊を見かけたら買うという感じで、私が唯一ちゃんと新刊をチェックしている作家さん。そんなに頻繁に出ないから追いかけられる。 一番最近だと「もう生まれたくない」という作品を読んだ。読んだんだけど、私にはあまり面白くなかった。感想が浮かばない。 この人のいつもの作品のように、淡々とした日常の描写がたっぷり。色々な登場人物がいて、視点がその一人一人に移っていく。こういうのを群像小説というみたいなんだけど、最近長嶋有の作品はこういうタイプのが多い。 以前の作品にもこういう群像小説はあったけど、より多くなったのかな?と感じる。まぁそれが悪いわけではないのだが、そればっかりではちょっと飽きる。 その日常の中に実際に起こった事故や事件、有名人の死などが実名とともに織り込まれている。登場人物たちは一般の人で、その訃報や事故には登場人物たちは直接関係無い。有名人の訃報を聞いた時はそれぞれに色々なシチュエーションで、各自それぞれの感想を持つ。 死は日常、ということなのかな。ちょっと、この作品はなにを言いたいのかがよく分からなかったんだよね…。 タイトルの「もう生まれたくない」というのは、「もう生まれたくないから今を精一杯生きていくんだ」という思いが込められているんだそう。それは読んでから知ったことなんだけど、作品を読んでいる最中には感じられなかったなぁ。 ネット上に転がっているこの本に対する色々な人の感想を読んだけど、賛否両論だったな。良い人には良かったみたいだし、だめな人にはだめだったみたい。 ここしばらくの長嶋有の作品も読んでいるけど、今回と同様に私にはあまり良くなくて。昔の作品には結構好きなものもあったから、その時の面白さを期待しちゃってる部分もあるのかな。 「泣かない女はいない」とか「ジャージの二人」「夕子ちゃんの近道」とか、好きだったんだけどなぁ。 ちょっと作風が変わってきたのか?いや、作風が変わったというより、長嶋有の書きたいテーマが私の好みじゃなくなってきたのかもしれないな。 上に書いた作品たちはまた読み返したいなぁと思うから本棚に置いておきたいけど、あまり良くなかった作品は手放そうかなぁ。 本当は、好きな作家だから手放さずに持っていて何年か後にまた読み返して、その時の私なら理解できた〜とか感動した〜とか思いたいというのもあって…。 でももうだいぶ前から本棚がいっぱいになっていて、本を減らさなきゃいけない状況。もう一度目を通してみて、残す本と残さない本を吟味したい。
by anewyearsday
| 2017-10-12 23:01
| 本
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